見出し画像

ドラフト会議を振り返る②

皆様こんにちは。魚谷侑未です。
今回も前回の続きでドラフトについて書きたいと思います。

当時の高畑監督に聞いたところ、監督自身もドラフト順位に強くこだわっていたわけではなく、私と近藤さん(近藤誠一プロ)、茅森さん(茅森早香プロ)の3人を確実に取るための順番を考えたとおっしゃっていました。

セガサミーはプロ連盟以外から指名すると思われていたので日本プロ麻雀連盟所属の選手を指名したことは、ファンの皆さんにとっては大きな驚きだったことでしょう。高畑監督も、セガサミーフェニックスが日本プロ麻雀連盟のプロを指名するというサプライズは、強く押し出したいと思っていたそう。私のドラフト1位には、よりインパクトを大きくするという意図もあったのかもしれません。

前回も書いた通り、私が野球に詳しくないこともあって、ドラフト1位への強いこだわりがあったわけではありません。
むしろMリーグが始まってから、その意味を考える機会が多くなったように思います。
開会式や閉会式などでコメントを求められるのはドラフト1位の選手になりますし、チームの成績が悪いとドラフト1位の選手の責任という話も出てきます。
「チームの柱的存在として頑張りたい」という気持ちは月日が経つにつれてどんどん強くなっていきました。

編集の方から、ドラフト会議の中継で、解説の張さんがセガサミーフェニックスのメンバーを「孤高」と表現されたと聞きました。
Mリーグが始まった後は、自由な個人主義のチームという言われ方をすることも多かったですよね。

チームメイトとなった近藤さん、茅森さんとはそれまで、MONDOや最強戦で対局したことがあるぐらいでした。
ですが、もともと「誰誰とチームメイトになりたい」という気持ちはなくて、そもそもMリーグは遊びじゃないので、与えられた環境で全力を尽くすだけだと思っていました。強いて言えば、女子2人というメンバー構成は7チーム中でセガサミーフェニックスだけだったので、これがチームコンセプトである事は意識していました。

もちろん今ではセガサミーフェニックスに入り、近藤さん、茅森さんとチームメイトになれたことは最高の財産だと思っていて、特に近藤さんには麻雀プロとして、たくさんの事を教えて貰ったと思っています。
ファンの方には「もっと対局の議論をしたかったのでは?」と思っている方もいるかもしれません。私は麻雀の話をするのが好きだし、麻雀に対する意見交換はしたいと思うタイプなので、もっと話したいなぁと思う事はありましたが、他二人にはそれぞれの考えもあると思いましたし、それはそれだなぁと割り切って考えていました。

当時も少しは考えましたが、チームを離れた今、「自分がこのチームだったら?」という“もしも”を考えることが増えました。「○○だったら自分に何ができるかな」「△△は自分が上手く馴染めるかなぁ」とかですね。
でも、万が一どこかのチームに選んでもらう事があるなら、精一杯自分なりに頑張りたいと思っています。
ご指名お待ちしております(笑)。

【ゆーみんのエリザベス女王杯注目馬】
◎レガレイラ
前走は5着ですが、前が圧倒的な有利の馬場で唯一後方から追い込んで掲示板に入ったのは能力の高さの証かなと思います。
皐月賞では菊花賞馬アーバンシックと0.1差、ダービーでは先着していることも踏まえれば、牝馬限定戦の今回は一頭実力が抜けていると思います!

うおたにゆうみ
十段位、王位をはじめ数多のタイトルを手にしている麻雀のトッププロ。2018年のドラフト会議でセガサミーフェニックスから1位指名され、2019年にレギュラーシーズンMVPと最高打点賞の二冠を獲得。その実力で「麻雀に男女差はない」を証明し続けている。
麻雀プロを志す前は騎手を目指しており、実際に競馬学校騎手課程を受験したという経歴の持ち主。
X(ツイッター) @yuumi1102

いいなと思ったら応援しよう!