
設定4なら?設定6なら?
最近、コイン単価(波の荒さの指標と考えてOK)の高い「ヴヴヴ(ヴァルヴレイヴ)」や「からくりサーカス」の稼働がその2機種よりもコイン単価の低い「スマスロ北斗」や「モンキーターン5」に流れている印象を受けていて、世間の人達はどういう感覚なのかを知りたくなってXにアンケートを設置してみました。


設問としては確実に設定6or4を打てるならどれを打つか? というシンプルな質問。しかし、設定6と設定4では傾向が分かれることになりました。設定6では4機種ほぼバラバラ、微差でヴヴヴがトップに立ちましたが、設定4では北斗とモンキーターンに偏りました。ここから見抜ける思考は設定6だと「いっぱい勝ちたい」、設定4だと「楽しみたい」ということでしょうか。設定4だと負けてもしょうがないって思っているユーザーが少し多いのかもしれません。
設定6の機械割はやはりヴヴヴが一番。ミミズモード(検定を通すために作成されたプラマイ0付近を推移しやすくなるモードで設定を問わず一定の割合で発動してしまう)という壁を突破さえすれば万枚も射程内といっても過言じゃないので、6ならヴヴヴという気持ちはとてもよく分かります。設定4に関しては最近SNS上でも物議を醸しているように「打つ価値があるのかどうか」と疑問に思っている人も多いのでしょうか。そんな設定で一か八かの勝負をするよりも初当り多めの台でしっぽりという人が多いのかもしれません。
個人的には「設定4に価値はない」と4号機の頃から言ってきましたが、それは「設定6でも負けられるのに設定4なんか打つ意味ないよね?」というスタンスから発してきた言葉。なのでAT機にはあてはまりますが、設定1でも勝てるマシンにはあてはまりません。ディスクアップやスト5で設定4…いや設定2でも入っていれば神ホールと認定するくらいです。
少し話は逸れましたが、ユーザーがこういう意識になっているとホール側はどういう設定を打ってくるのかというのを考えなくてはいけません。ホール側は一人に勝ち分を集中させるよりも分散させて満足度が高く感じるユーザーを多くしたいと感じているのは間違いありませんから、設定4で済むならそれに越したことはありません。なので、設定4でも打ってもらえる北斗・モンキーはその数が増えるのは言うまでもありません。逆にヴヴヴやからくりは設定4では満足と思えるユーザーが少ないわけですから、必然的に設定6を使いやすくなる傾向にあると言っていいでしょう。
そう考えると個人的にはヴヴヴ・からくりの方を強く狙って行くべきではないかと思っています。結局はいつも通りと言った感じですね。
設定4を粘る粘らない問題はもう一つだけ判断の基準があると思っていて、それは「設定6が入っているホールの設定4は粘ってもいい」これです。そもそも最初から設定4しかないホールで打ってはいけないということですね。
設定4の押し退きを考える状況というのは大抵「設定4以上確定の演出」が出た場合でしょう。もし、そのホールに設定6が入っているのであればその台が設定6の可能性もありますが、もし設定4しか入っていないのであれば設定4です。もう何回も言ってることですが「入っている店には入っているし、入っていない店には入っていない」。これが真理なのです。だから設定6が入っているという実績は凄く大事になってきます。
あと、各機種ごとの挙動に合わせて設定4を粘るか粘らないかを判断することもあります。特に意識したいのは有利区間が切れる枚数までの距離。
●北斗、モンキー
→差枚数がプラス域になると有利区間を切らせないための謎の力が発動して時給がダウン
●ヴヴヴ、からくり
→差枚数が凹み過ぎると有利区間が切れるポイントにタッチしにくくなって時給ダウン
これはあくまで体感。ということにしておきましょうか(笑)。
特に誰よりも打ち込んでいると自負しているからくりサーカスに関しては設定4で大きく凹んだ台は追わないようにしていますね…。あとは、最後のヤメ時も重要。これは設定6
だとしても必ず考えなくてはいけないことですからね。これも「有利区間切れまでの距離」をベースに「一番深くまでハマった時に取り返せる時間があるか」を加えて判断します。
パチスロっていうのは攻め時(ホール選び)と同じくらいヤメ時も腕の見せ所かもしれませんね。
【今週の推定設定6】
中京7R 4ベルファスト(河原田J)
今週は個人的に一口で出資している馬を贔屓目に。松山Jが騎乗停止で乗れないのは残念ですが、河原田Jへの乗り替わりで-4kgは非常に大きいと考えている。2走目は重賞勝ちのイフェイオンと0.5差で走れており、未勝利を突破する能力は有していると見る。中京のイン有利の芝を活かせる今週なら勝ち上がりも。前走から据え置きの単勝7倍貰えれば設定6でしょう。
赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka