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一流馬不在×バイアス強固な大阪杯はレース質どおりに決まりやすい

馬券ファンは目の前の全てのレースに賭けたいものであるという前提のもと、「全レース購入して回収率100%超えを達成する」ために開発された予想理論『レース質マトリックス』。
その考案者である立川優馬さんが、レース質(=どのようなレースになるか)をもとに、回収率を底上げする方法を伝授してくれます。

●今回のポイント

〇コース形態から、阪神芝中距離の差しやすさは「2600m>2200m>2400m>2000m」
〇今年の大阪杯はドバイミーティングの影響で一流馬とリーディング上位騎手が不在
〇Bコース替わりでバイアスが強化される結果、レース質どおりに決まりやすいレース

先週行われた高松宮記念はテン3F34.9→34.0の後傾戦になり、前傾の消耗戦になるスプリンターズSとは真逆の流れに。重馬場でも内枠有利で、急坂での再加速性能が問われるレースになりました。ナムラクレアは適性ドンピシャでしたが、勝ち味に遅いのも特徴ですね。個人的には、スプリンターズS2着は適性外の強い競馬と見ていたマッドクールを最終的に本命にしてナムラとの1点目で仕留めることができました。この出し入れは例年変わらないので、また秋まで覚えておいてください。

さて、今週は大阪杯があるので、改めて阪神芝中距離の出し入れについて確認するとともに、今年のねらいを考えていきましょう。

●阪神中距離は2600m>2200m>2400m>2000mの順で差しやすい

阪神芝中距離の特徴については、1作目でも新刊でも解説しているところです。阪神芝2000mと2400m、2200mと2600mはそれぞれ同じ地点から発走して、内回りか外回りかの違いで400m分の差が出ます。

2000mと2400mは発走後に直線の急坂上るレイアウトで、最初のコーナーまで約330mと短くなっています。そのため、テンにペースが緩みやすく、内枠からのほうが先行しやすいという特徴があり、結果的に「内枠・先行・スローペース」のレース質になりやすいコースです。

対して、2200mと2600mは下り坂になっている4角引き込み線発走のレイアウトで。最初のコーナーまで約530mと長いため、テンに流れやすく、中盤に緩んでマクリ差しが利きやすいコースです。

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