夏の福島芝の高速馬場で、夏競馬のスタートダッシュを決める
馬券ファンは目の前の全てのレースに賭けたいものであるという前提のもと、「全レース購入して回収率100%超えを達成する」ために開発された予想理論『レース質マトリックス』。
その考案者である立川優馬さんが、レース質(=どのようなレースになるか)をもとに、回収率を底上げする方法を伝授してくれます。
立川優馬の最新刊『回収率を5%ずつ底上げしていくレース質マトリックス馬券教本 実践編』は好評発売中。イラストやデータ等を交えて、回収率を底上げするための様々な技術を収録しているので、ご興味がある方はぜひ手に取ってご覧いただければ幸いです。
●今回のポイント
先週は、函館ダート1000mの1、2枠に短縮馬が入らず、唯一の馬が取消になるという生来のもってなさを発揮しましたが、3枠の馬がどちらも馬券には絡んでくれましたね。今後も引き続き使える作戦なので、1日1レース、ぜひねらってみてください。
さて、今週から本格的に夏競馬がスタート。福島、小倉、函館のローカル3場での開催となります。4週目を迎える函館以外は、今週が開幕週。どのようにアプローチをするべきか、悩むところかと思います。そこで、今回は開催時期によって大きく開幕週の傾向が違う福島芝について解説していきましょう。
●時計の速さは、夏の福島開催>冬の福島開催≧秋の福島開催
福島芝は1回開催と2回開催の間に芝の張り替えを行うので、2回開催つまり夏の福島開催が、新しい馬場のスタートということになります。そのため、夏の福島芝は時計が速く、福島における小回り高速馬場のイメージはほぼこの開催によるものです。
開幕週にはラジオNIKKEI賞(芝1800m)が行われますが、良馬場で行われた年は軒並み1分46秒台で、過去10年で最も遅かったときで1分47秒ちょうど。1200mでは3勝クラスだと1分8秒前後まで時計が出ます。
ただ、この開催は梅雨時期に当たるため、どこかで雨に降られて一気に馬場状態が悪化することが多く、そのダメージを引きずったままで秋の開催が行われるため、秋の福島開催は開幕週から差しが届くことが多くなります。冬の福島開催は秋開催よりは馬場状態がよく、乾燥期でもあるため、少し芝が長持ちするというのが、開催時期ごとの大まかな傾向です。
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