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開幕週のイメージでペースが速くなると差しが決まりまくる4回新潟芝コース

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●今回のポイント

〇4回新潟開催は2、3回開催と違って、タフで時計が掛かる馬場で開幕する
〇4回新潟開催はGⅠシーズンの裏開催なので騎手が手薄でペースが上がりやすい
〇イメージよりタフな馬場でペースが上がれば、ドッカンドッカン差しが届く

先週のスプリンターズSでは、テンに速い高速決着になることは予測していましたが、それを遙かに超えるテン3F32.1というハイペース戦に。当然外枠差し馬は全滅で、ラチ沿いを走れる馬有利になりましたが、外枠先行馬のうち、ルガルがラチ沿い番手グループを走れる形になるとは思いませんでした。2着以下は内枠が占めただけに、少し難しい結果になったかなという印象です。

さて、今週から東京、京都、新潟の3場開催が始まります。得意の東京ダート、ロングラン開催の京都芝など、触れたいところは多々あるのですが、最も儲かりそうな開幕週の新潟芝に今週はスポットを当てて参ります。

●新潟開催の芝の違いを確認しておこう

新潟開催は通常、年に4回の開催となっており、春に1回新潟、夏に2、3回新潟、秋に4回新潟が設定されています。全ての開催が野芝のみの馬場で行われるのは新潟だけとなります。

1回開催と2回開催の間に芝の張り替えを行うので、新潟の芝は2回開催から使い始めて、1回開催で使い切る形になります。また、1回開催は終日Bコース、2~4回開催は終日Aコースを使用するのですが、2回開催開幕時には4回開催以降半年以上温存されたAコース使用となるので、非常に時計が速い馬場でスタートするというのが特徴です。

では、各開催での時計の出方はどうなるか。結論から言うと、前開催から1か月しか空かずにAコースで行われる4回開催は、かなり時計の掛かるタフな馬場でスタートするのが常になっています。
例えば、新潟名物芝1000mの時計で見ると、2023年の1回開催開幕週は未勝利で55.6、2回開催開幕週は1勝クラスで53.9、4回開催は2勝クラスで54.9(2日目に雨が降るケースが多かったので、クラス違いでも初日のもので比較しています)という結果。同じクラスで均せば、2~3回開催>>1回開催≧4回開催というイメージでよいでしょう。

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