福島ダート1150mの上級条件ハイペースは波乱のシグナル

馬券ファンは目の前の全てのレースに賭けたいものであるという前提のもと、「全レース購入して回収率100％超えを達成する」ために開発された予想理論『レース質マトリックス』。
その考案者である立川優馬さんが、レース質（＝どのようなレースになるか）をもとに、回収率を底上げする方法を伝授してくれます。

立川優馬の最新刊『回収率を5％ずつ底上げしていくレース質マトリックス馬券教本　実践編』は好評発売中。イラストやデータ等を交えて、回収率を底上げするための様々な技術を収録しているので、ご興味がある方はぜひ手に取ってご覧いただければ幸いです。

●今回のポイント

〇福島ダート1150ｍは1000m質になるため、圧倒的にテンの速い馬が有利
〇芝発走のため普段は外枠先行有利で脱落戦になるが、時計が速すぎると外枠差し勢は物理的に間に合わない
〇福島ダート1150mで上級条件×ハイペース×含水率高い馬場＝1、2枠の差しが届く

先週のエリザベス女王杯は推奨馬ブレイディヴェーグとルージュエヴァイユの2頭でワンツー。高速上がりが得意な馬で内枠に入った馬はこの2頭だけだったので、実際の予想でも2頭から厚く買うことができました。馬場自体は雨の影響で渋って上がりが掛かりましたが、それでも速い上がりで結果を出してきた馬が上位にくるのが京都芝2200mの特徴なので覚えておいてください。
では、今週も書籍には載せていない話を一つ。ピンポイントでしか使えないけれど、ハマるときはハマる福島ダート1150ｍのラチ沿い差しです。

●福島ダート1150ｍは基本外枠先行有利

福島ダート1150ｍは基本的に以下のような性質をもっています。

・距離としては1200ｍに近いがレース質は1000ｍに近く、先行有利が顕著
・芝発走のため、外枠からのほうが先行しやすい
・テンの速度重視で、逃げ馬の外枠や周辺枠が恵まれやすい

　したがって、通常福島ダート1150mを予想するときには、外枠に入っている馬の中からテンに速く、出し切れる馬を探すところから予想がスタートします。