変則開催で行われる特殊なレース、中京芝2200m重賞がもつ強力なレース質
馬券ファンは目の前の全てのレースに賭けたいものであるという前提のもと、「全レース購入して回収率100%超えを達成する」ために開発された予想理論『レース質マトリックス』。
その考案者である立川優馬さんが、レース質(=どのようなレースになるか)をもとに、回収率を底上げする方法を伝授してくれます。
立川優馬の最新刊『回収率を5%ずつ底上げしていくレース質マトリックス馬券教本 実践編』は好評発売中。イラストやデータ等を交えて、回収率を底上げするための様々な技術を収録しているので、ご興味がある方はぜひ手に取ってご覧いただければ幸いです。
●今回のポイント
先週の中山芝は、さすがにJRAも超高速馬場に対応してきて、土曜から散水量が非常に多く、低めのクッション値で調整してきましたね。それでも後半は乾いて上がりが出るようにはなっていたかなと思います。注目馬も御宿特別で2、3着、セントライト記念も1、2着と好走してくれました。この外回り傾向が分かっていれば、アーバンシックが飛ぶことはないと確信できたので、馬券の組み方がだいぶ簡単だったはず。
さて、今週は変則開催のときだけのボーナスレース、中京芝2200m重賞について見ていきましょう。
● JRAの芝中距離のうち、差し有利に傾くコースの特徴
JRAの芝中距離の中で、極端に差し有利に傾くコースはいくつかの共通点をもっています。例えば、次のような条件がそろうと、差し有利になりやすいコースだと考えられます。
①スタート地点から最初のコーナーまでの距離が長い
レースは、隊列がすんなり決まるほどペースが緩みやすくなります。テンの位置取り争いが短いほど隊列は決まりやすく、コーナーでは基本的に速度を落とすので、スタートから最初のコーナーまでの距離が短いほうがテンの位置取り争いは短くて済みます。
したがって、「最初のコーナーまでの距離が短い」ほどペースが緩みやすく、「最初のコーナーまでの距離が長い」ほどペースが引き上がりやすいというのが基本。その結果、「最初のコーナーまでの距離が長い」コースは、基本的に差し有利になることが多くなります。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?