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あぁ、面白い人間になりたい…

 自分に出来ないこと、足りないこと、分からないことを他人に聞くってめちゃくちゃ勇気いりませんか。今絶賛舞台の本番中なんですが、稽古を重ねている中でふと思ったんです。あぁ、昔はこんな風に先輩や周りの人にアドバイスを貰いにいけなかったな~って。単純にお仕事で分からないことや知らないことはパッと人に聞けるのですが、お芝居に関しては簡単に聞けないものなんですよね。

 昔はめちゃくちゃ尖っていたのでアドバイスを求めるどころか人に何かを言われるのがとても苦手でした。自分が完璧なわけないし、どんな助言であっても言ってもらえるのは有り難いことなのに、なかなか聞く耳を持てず稽古に行くのも嫌がって本当に偉そうな若者でした(笑)。

 稽古って試す場なんですよ。みんながそれぞれのお芝居を持ち寄ってトライして、演出家にOKを貰えるのか、そして共演者たちと噛み合うのかいろんなパターンを試す場所なんです。もちろん演出家のやり方にもよりますが、大きく間違っていなければ指摘されることもなく泳がされることもしばしば(笑)。もっといろんな引き出しあるだろ!って試されてるような、その感じがめちゃくちゃ苦手だったりします。面白いことやらなきゃって思うんですけどマジで何も浮かばなくて、自分ってつまらない人間なんだなって思い知らされます…。

 そういう時にさらっとアドバイスを貰いにいける人っていいですよね。お芝居ですから自分で考えるべきこともあるし、すぐに聞いてばかりは流石にアレですからいっぱい考えて考えてどうしてもダメな場合は人に聞くことも大事だと最近やっと気づけました。正解をそのまま教えてもらうっていうよりもヒントをもらう感じです。恥ずかしいし悔しいなって思ったりするけど、その恥を捨ててこそ次に進めるのかなって思ったりもします。

 でも人にアドバイスもらってその通りのお芝居したら悔しいじゃないですか!(笑)。そのお芝居のプランは自分が考えたものじゃないわけで、それで褒められても自分の力じゃないし…って思ってたんです。でもそうじゃないんですよね。舞台の良さってある程度の稽古日数があって、何度も同じシーンをやるわけですよ。自分なりのプランを試して、これもいいけどまだまだ違う正解があるかも知れない!と探求するその気持ちが大事で。そこで行き詰まったとしても、稽古だからこそ一緒にやっている座組のみんなに助けてもらえる、そのための稽古なんです。

 昔、演出家さんに「お前はある程度のお芝居はできる。でもだからこそそれ以上を深めようとしないからなんとなくな芝居をしがちなんだよ」と言われました。確かに台本を読めば理解できることは多くて、こういう感じかな~っていう雰囲気を掴むのは得意かもしれません。でも俳優はその先が出来てこそ人を魅了出来るのだと思います。そのために必要なのはいろんなことを試す場所と、知識と経験だと思いました。でもそれにも限界があって、自分のことを俯瞰で見れてると思っていても第三者からの目には敵いませんから。そこで初めて他人からのアドバイスの大切さに気づくのだと思います。

 本当なら自分で気づいて自分のアイデアだけで勝負できればそれが一番だし、沢山の引き出しを持っていていろんなプランを試せる人間になれたらいいけど、残念ながら今の自分にはそんなカリスマ性のあるセンスは無さそうです(笑)。なので自分よりセンスのある人にアドバイスをもらって、それを取り入れて最終的に自分のモノにすることで新しい引き出しの一つとして身につけていけたらいいなと思います。あぁ、面白い人間になりたい…

舞台の楽屋でスタンバイする天野を置いておきます。

 先週の競馬は、その前の週の25万馬券がまぐれだったと言わんばかりに、全く軸馬がこない2日間でした。合計7レース予想しましたけど、全レース本命が3着以内に入らず…。そんなこともあるのかって悔しさよりも驚きでした。それだけではなく、この馬は切ろう!と決めた馬がきているパターンも多く、見事に的外れな予想だったのである意味清々しかったですね(笑)。

 7月7日でしたから、天の川賞もあったので天野だけにこれは当てたかったですが、軸のトウキチロウは7着だし買い目に入れてない1番人気のジョージテソーロが1着だし完全に見当違いでした。同じく七夕賞もあえて切ったレッドラディエンスが1着だったので、強気に3連単で買った馬券の願いは残念ながら叶いませんでしたね。

 ちなみに6日土曜日は私が参考にしている「危険な上位人気馬」に該当する馬がいなかったそうで、そういう日もあるんだ~と思ったのですが、いつもそれに当てはまる馬が走るレースの中から予想をすることが多かったのでどのレースを買えばいいのか迷ってしまい、結果惨敗。「危険な上位人気馬」は大事な指針になっていたんだと痛感しました。

天野さん出演の舞台「リバースヒストリカ」
https://confetti-web.com/events/2447

あまのまな
2019年7月に行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチで村田諒太選手が王座を奪還した際に涙を流し、「涙のリングガール」として一躍話題に。リングガールの他、グラビアや女優、パチンコライターとしても活躍。2022年にファースト写真集「なまのまな」(ワニブックス)が発売になった。
東京競馬場で行われた「初心者向け競馬教室」や中山競馬場で行われた「宝塚記念スペシャル予想検討会」に出演するなど、競馬関連の仕事も増えている。
X(旧ツイッター) @akaringo_mana
公式サイト https://www.amanomana.com

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