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ジャパンC回顧&有馬記念に向けて
ジャパンCの予想
◎ドゥレッツァ
〇チェルビニア
▲スターズオンアース
注シンエンペラー
△1.3.4.7.8.12
先週のジャパンカップはコラムに書いた通りドゥレッツァが逃げる展開になり、2着に残りました。自分も本命はドゥレッツァに打っていて3連複を取ることが出来ましたが、ドウデュースは3連複の3列目だったので押さえも押さえ。気分的には完敗に近い感じでした。
これも先週書いた想定の展開ですがドゥレッツァが勝ちに来るなら比較的ペースを上げながら逃げるのではないか、そうすれば去年のJCと同じ展開になってドウデュースが来ない可能性もありそう。そう踏んで馬券を組んでいたのです。
結果的には1000m通過62秒の超スローペースになってしまいました。「スローならドウデュースには勝てない」と予想した通りの結果となってしまったというわけです。
個人的な予想としてはシンエンペラーの逃げが全く頭の中になかったのがダメでした。先行意識激強のジョッキーがドゥレッツァより内にいるのであればそれはフォローすべきでした。日本ダービーではベテラン達がこぞって前を取りに行きましたが、ジャパンカップでその借りを返したという形になったわけですね。ドゥレッツァもスタートが少し悪かったせいかシンエンペラーにハナを取られたのがスローに落ちた要因とも考えられます。
それにしてもシンエンペラーはハナを切った後に、ドゥレッツァも捲ってハナに立った時にどちらもペースを上げようと思えば上げられたはずなのに、一体どうして超スローまで落としたのか。これが本当に謎なんですね。この謎を色々と考えるのも競馬の回顧の醍醐味かもしれません。
シンエンペラーに関しては、馬主の思惑があまりないのであれば「ゴリアットに喧嘩を売られた」状態になっていた矢作先生がゴリアットの苦手に見えるスロー、さらに少しでも内に閉じ込めるために積極的にハナを取りに行かせたとも考えられます。
ドゥレッツァに関してはやはり距離に不安があったのでしょうか。菊花賞は変則的な逃げで圧勝しましたが、最近の菊花賞は生粋のステイヤーが勝つレースではなくなってきているので、本質的には2000mがベストで2400mでペースを上げられる余裕がなかったのでしょう。あと、邪推してしまうポイントとしては前走のインターナショナルSを勝っていれば報奨金の上乗せも見込めるから止まるリスク込みで攻めの騎乗をしたのかなあ…と。
報奨金といえば海外から参戦してきたゴリアット(0.5差6着)もオーギュストロダン(0.7差8着)も大健闘。勝てば5億円+報奨金の300万ドルですから陣営も相当気合が入っていたでしょう。1着賞金が5億円+東京競馬場に国際厩舎が出来たことで再び大物が出走してくれる流れは来年以降も続くことになるでしょうね。
と、回顧はこの辺にしておいて有馬記念のドウデュースをどうしようかという話をしましょう。正直、ドウデュースが負けるならJCだと思っていたので中山コースの有馬記念で負ける姿が想像できません。ドウデュースの長所は「ものすごい末脚」と思われがちですが個人的には「コーナーを曲がりながら加速する性能」が段違いだと思っています。これは去年の有馬記念、阪神開催の京都記念のレース映像を見てもらうと分かると思います。なので今年初、最後の最後でG1で1人気に本命を打つかもしれません。個人的なボーダーラインは単勝2.0倍。実際には1.5~1.9位に落ち着きそうですが果たして。もう今から有馬記念が楽しみで仕方がありません。
【今週の推定設定6】
中京8R 7オタルグリーン(松本J)
前走の昇級戦はルメールJでスムーズな競馬に見えるが、ペースは前傾で前にいる馬には厳しかった。実際逃げ潰れて11着だったパシフィックハイは次走巻き返して2着。同じレースを走っていたクラシックステップは後方からの競馬でペース恵まれにもかかわらず3人気は不思議。斤量差も増えるとなれば、こちらから買うのが筋。単勝20倍つけば設定6でしょう。
赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。24年9月28日より『ウマい馬券』に参加。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka