
台風の影響がもたらすもの
先日のワールドオールスタージョッキーズが開催されていた札幌競馬では注目していたC・ホーJが大暴れ。2日で15鞍に騎乗して2-1-2-10、単回収率191%/複回収率107%と素晴らしい成績を残してくれました。札幌でも安定しているからハズせないとしていたモレイラJとのワンツーで決まったレースも2つあり、馬連2360円と450円。ずっと狙っていた自分はそこそこ美味しい思いをさせてもらいました。サンチアゴJは残念な結果でしたが、少し馬質の問題もあったかなと思います。
WASJ自体は最後の最後でモレイラJがエゾダイモンで差しきりを決めて優勝。あのガッツポーズは本当に嬉しかったんでしょうね。短期免許付きの優勝ですから。WASJでは振るわなかったレーンJはキーンランドカップの方で勝って美味しいところを持って行ったわけでやはり競馬はジョッキーも重要なんだなと再認識した1日でした。
というわけで今週も騎手の話をしようと思ったら台風がやってきました。台風とは直接関係ないですが、先週も新潟の最終レースが中止(爆穴の松岡J×田中剛厩舎の馬を狙ってました)になったこともあり、2週連続開催が中止になる可能性もありそうです。実際、佐賀のJpn3「サマーチャンピオン」は日曜日に延期になりました。
サマーチャンピオンの延期は騎手にも影響が及びました。なんと、中央勢5頭が全て佐賀の騎手に乗り替わりに。
2枠2番 ラプタス 幸英明→金山昇馬
5枠6番 メイショウテンスイ 西村淳也→倉富隆一郎
6枠7番 サンライズホーク M.デムーロ→山口勲
6枠8番 コパノパサディナ 岩田望来→川島拓
7枠10番 テイエムトッキュウ 北村友一→石川慎将
と、なったわけですが佐賀のリーディングジョッキー山口Jが一番上位で一番下の成績で10位の倉富J。順当に(?)上位のジョッキーがあてがわれたのが分かります。そんなご当地ジョッキーとはいえ、中央の主戦ジョッキーからの乗り替わりはマイナス面の方が多そう。さらに、馬自体は輸送が28日の時点で完了していて、重賞制覇に向けて仕上げていたところから4日間不慣れな土地で台風をやり過ごす必要があるのでピークの状態をキープ出来るかどうかはかなり不安が残る。そんな人馬ともに不完全な状態の中央馬が人気になるレースですから今回はかなり荒れる余地がありそうに思えます。
というわけで今回は乗り替わりなしのタイガーインディを本命にしたいと思います。もちろんタイガーインディも兵庫の馬ですから輸送してきたわけですが、中央の馬が騎手、輸送で2ランクダウンするのであれば1ランクダウンで済むこの馬を買ってみたい。外枠を引けたのも好材料ですし、逃げなきゃいけない馬が複数頭いる中で中団からでも競馬が出来るのはかなり魅力的。推定オッズは現在5番人気の10倍ですが、中央の馬より人気しない時点で今回は買いだと思っています。買い目は単複と相手にこちらも1ランクダウン止まりのテイエムフェローを少し、といった感じで。本当はテイエムフェロー本命にしたかったのですが、まさか飛田Jまで乗り替わりになっているとは思いませんでした。
競馬は自然に左右されるもので、今回の台風も仕方ありません。レースが開催される時は人馬ともに無事にいて欲しいものですね。
【今週の推定設定6】
新潟3R 12クーリッジテソーロ(原J)
前走はインしか伸びない函館の芝、鞍上も3歳未勝利で勝ち切れない手応えなら無理して追わないでラストチャンスに繋げるためだろうか、全く追うことなくゴールしたのでノーカウントでいいだろう。ダートの短距離ではしっかり前目に付ける脚力はある。東京のダート2戦は勝ち馬含めて9頭勝ち上がりでレベルも高かった。芝スタートのダートコースは初。ダートパフォーマンスを上げる減量の原Jが一時期不仲説(?)もあったテソーロの馬に戻って一発回答があっても。単勝15倍あれば設定6でしょう。
赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
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