チャリンをどう考えるか?
ワールドベストレースホースランキングでもレート122(日本馬の芝マイルで最高はソウルラッシュの119)で総合8位・マイル2位にランクインされていて、G1・3勝と実績だけ見ると格上は間違いない同馬ですが、どうやら1人気にならない様子でこの馬をしっかりと精査することが今年のマイルCSには必須だと考えています。
●持ち時計で日本の高速馬場に対応できるのか
チャリンの持ち時計はジャック・ル・マロワ賞の1.33.98。今年の安田記念が1.32.3、去年のマイルCSが1.32.5となっていて、それに対応できるかどうかが未知数と言われていますが、3年連続(2009~2011)で掲示板に入った外国馬サプレザの成績を紐解いてみると
斤量、馬場状態を考慮しても前走サンチャリオットSから極端に時計を詰めていることが多く、日本の馬場と欧州の馬場が全く違うのでそもそも持ち時計があてにならないということが分かります。
●京都競馬場リニューアルで馬場は速くなったのか
2009~2023年・京都競馬場で行われたマイルCSの結果がこちら。ペースを考慮してもリニューアル後に格段に速くなったということはなさそう。2010年・サプレザが4着だったマイルCSの走破タイムがレコードでサプレザもタイム差ナシで走っていることを考えると、それより明らかに格上であろうチャリンが対応しても全く驚かないですね。
●右回りコースがどうか
2走前のムーラン・ド・ロンシャン賞は逃げ馬が残る展開で負けただけで後ろから追い上げてきた馬の中では一頭だけ抜けてきていた印象で右回りのせいではないように見える。5走前のロッキンジSでも同じような形の負け方をしてるのでむしろ「逃げ馬にセーフティリードを取られて捕まえきれない」というケースの方を考えたほうが良さそう。
総合的に考えると能力は通用すると考えます。ドバイターフでナミュール、ダノンベルーガ、ドウデュースを破ったファクトゥールシュバルに2度先着していることも間接的に能力の裏付けになりそう。さらに例年とは異なり当日はまだBコース。エリザベス女王杯を勝ったスタニングローズと同じように外先行ポジションを取れそうな枠の並びにもなりましたし、いろいろと後押し出来る材料がありますね。あとはもうオッズの問題。1人気じゃなければ軸も視野に入れてもいいような気がします。あとは負けパターンの逃げ馬がどれかという話になりそうで、その逃げ馬候補と本命をどっちにしようか迷う感じになるでしょうか。
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【今週の推定設定6】
京都10R 4メイショウコジョウ(酒井J)
戦歴を見ても前走の内容からも京都の2ターンダートがベスト。5走前に大敗しているが勝ったヤマニンウルスはもちろん強く、他にもオープン馬が2頭も出ている超ハイレベル戦でやむなし。それを除けば1.2.4着と安定している。前走単勝万馬券でギリギリ馬券内に入らなかったことで少しでもオッズが残ってくれれば。その超ハイレベル戦と同じ単勝30倍付けば設定6でしょう。