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紫苑ステークスから馬券のヒントを探る

みねたの補講とは、6月21日に上梓した単行本『競馬場と前走位置取りだけで恒常的に勝つ方法』をテキストに、より深く語りたい部分、重要なので強調したい部分などを取り上げて解説していくコラム。

今回は、亀谷競馬サロン『みねたの金言』に題材としなかった過去のレースから、馬券のヒントになりそうな内容をダイジェストでお届けします。取り上げるのは今年の紫苑S。

まずは印と買い目を確認しておきましょう。

◎1ミアネーロ
○4イゾラフェリーチェ
▲6クリスマスパレード
△7エラトー
☆3テリオスサラ
注11ボンドガール
注13ガジュノリ

[参考買い目]
単勝 1
ワイド 1-4.6.7.3
馬連 1-4.6.7.3.11.13
3連複 1-4.6.7.3-4.6.7.3.11.13

●人気馬の信頼度を考える
このレースに限らず、全ての予想の出発点は「人気馬の信頼度の精査」から始まると言っていいでしょう。なぜなら、競馬で勝つための唯一の道筋が「期待値を追い求めること」「期待値のある馬を買い続けること」ですから、人気馬が負ける可能性が高ければ、その段階で他の馬たちの期待値が積み上がるわけです。
紫苑Sの1番人気はボンドガール。秋の中山開幕週ときたら高速決着が濃厚で、内枠が絶対的に有利です。ましてやこのレースは13頭中9頭が「前走3番手以内」という前がかりなメンバー構成で、タイムトライアルになることが濃厚。となると、より一層、内枠が有利。1番人気が7枠11番という時点でこのレースには期待値があったのです。
また、馬個体の話をすると、ボンドガールは1-3-0-1という戦績が示す通り、いわゆる“シルバーコレクター”タイプ。勝ち切れないタイプなので、その点でも他の馬に頭の妙味がありました。
実際、レースでは外枠の不利が堪えた格好ですが、4角10番手から上がり最速で3着まで追い込んだパフォーマンスは秀逸で、やはり高い能力の持ち主です。この手のタイプは、晩年のステイゴールドのように、一旦、覚醒するとトップホースへと駆け上がることがままあります。

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