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人間心理を一つずつ紐解いてみる
12/4のG1『年末最後の大型新台入替』はなんとマジカルハロウィン8が1着。2着はおそらくモンキーターン5で自分の本命ラブ嬢3は3着止まりといった感じでしょうか。
これほどまでにA+AT、ボーナスもATも両方楽しみたいという層がまだいたんだということに驚かされました。少し前に出た「エウレカセブン」の時からこのムーヴが再燃し始めていたので、この流れは続くのかもしれません。
1着を取ったマジハロは増産が決定したようで年明けに増台するホールが出てくるかもしれません。増台=設定状況が良くなると思う人が沢山いると思いますが、個人的にはその考えは間違いだと思っています。ホールもビジネスですから「利益が取れる→増台」という流れになるわけです。その中で高設定も期待させていかないといけないので「高設定の絶対数は増やすけど、平均設定は下げる」というホールが大半だと思います。過去、増台された機種を見ても大体この流れ。今年増産された台で言うと、カバネリ、北斗、銭形、沖ドキゴールドあたりでしょうか。やはり増台された直後あたりから稼働が少しずつ下がっていっているような気がします。つまり、マジハロは増台される前の今がピークということになります。しかし、年末年始でただでさえ設定状況が悪くなる中、他のダメだった新台の分も抜いて欲しいと考えているでしょうから、かなり難しい状況と言えるでしょう。
競馬もパチスロも結局は人が動かしているものですからその心理を読むことが全てと言っても過言ではありません。今回は今年のレース全体を見ながらみんながどういう意識で馬券を買っているのか考えてみましょう。
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これは今年のレース全体の単複回収率をクラスごとに分けたものです。回収率が80%を基準にそれ以上なら荒れている、それ以下なら堅く収まっていると考えていいでしょう。
G1はガチガチの決着が多く、穴党の方は涙を禁じ得ない一年だったでしょう。数字だけ見ると3勝クラスそしてハンデ戦が荒れています。
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3勝クラスのハンデ戦に絞るとこんな数字になります。なんと芝のレースに絞ると単勝を全頭ベタ買いするだけで回収率が108%になります。ジャグラーの設定6を打っている場合ではありません。やはりハンデ戦というのは昇り調子の馬とピークアウトした馬がハンデによって同一に並べられて比較が難しくなっているので、心理的にもオッズが割れやすいということかもしれません。
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ハンデ戦はやはり斤量が気になるところなので芝限定で斤量別の回収率を見てみましょう。意外と単勝回収率と複勝回収率にバラツキがあるのが面白い。あとは斤量が大きい馬ほど人気があるというところ。やっぱりハンデ戦で斤量重い=強いという心理からはほとんどの人が抜け出せていないという証拠でもありますね。
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ここからさらに牝馬限定に絞ったのがこちら。なんとトップハンデクラスの牝馬は単複回収率ともに100%を超えてきました。もちろんサンプル数が少ないのがネックですが、ここからわかることは「強力な牝馬は斤量にはビクともしない」ってことでしょうか。確かに牡馬牝馬の差がなくなってきたと言われている時代。しかも一流の牝馬はサクッと重賞を勝ってオープン入りしてしまうイメージがあるので、条件戦&ハンデ戦に強い牝馬が埋もれているというイメージが持たれないのでしょう。そう考えると「晩成の牝馬」が美味しいのかもしれません。
こうやって数字を紐解いていくと人間心理が見えてくるのは競馬もパチスロも同じですね。
【今週の推定設定6】
土曜阪神11R 6メイショウホシアイ(泉谷J)
2走前の朱鷺Sは次走好走馬多数のハイレベルレースで敗戦もやむなしといったところ。古馬混合重賞で馬券内に好走した馬がいないメンバーの対戦となった今回なら能力は通用するはず。先行馬が揃った上にどうしても揉まれたくないアビッグチアがいるのでかなりハイペースになりそう。そうなれば1400を主戦にしてきた分のスタミナが残ってきそうで。モーリス産駒の晩成の血が開花しているなら、ここでオッズをもらいつつ一発があっても。
単勝20倍もらえれば設定6でしょう。
赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
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