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読み間違い

 今月の新台で「スマスロ ストリートファイターV」に注目しているということを書きましたが、なんと導入して一か月少しで早くも撤去の流れが出てきています。

スマスロ ストリートファイターV

その理由は

●シンプルに稼働が悪い
→これは技術介入系マシンを打つ人が単純に少なくなっているのが大きな要因でしょうか。周りには目押しをしなくても出玉性能、出玉スピードともに上回っているマシンがゴロゴロしているので、わざわざ目押ししてまで安定を求めようという人がいないのでしょう。

●甘すぎる(ホール側が利益を取りにくい)
→ビタ押しが出来れば設定1で103%というのがこのマシンのウリです。本来であればこの手のタイプは目押しが出来ない人が打つことによって利益が出るのですが、前述の通りそういう人が打ってくれないことに加えて、目押しが出来なくても引きさえ良ければ大きく上に跳ねてしまうのです。その情報がSNSで出回りホール側が早めに撤去という方向に舵を切ってしまいました。

 自分がよく行くホールには累計14台あったのですが設置店は半分になり、累計で5台まで減ってしまいました。で、肝心の自分のストⅤ収支はというと…

こんな感じでまだ負けています。ピークでは負債が20万位まで膨らんでいたので良く戻したといった感じですが、残りの店舗が撤去してしまうかもしれないので103%ラインまで持っていけるかどうかは疑問符が付くと言わざるを得ません。
このコラムでもパチスロは「他人に依存したギャンブルである」と書きましたが、ホールのさじ加減一つでこのように台そのものがなくなってしまうということが現実的にありうるのです。なので、導入前に「この台が人気が出るかどうか」ということを予測していかなくてはなりません。この読みの部分で今回は負けてしまったということです。人気が出ない台は打った瞬間に負けなのです。
しかし、このストⅤの撤去を受けて下を向いているわけにも行きません。ここから得られる情報、ホールの傾向は少なからずあります。ストⅤを撤去したホールで考えられるのは

●短期での利益最優先
●その日の売り上げや収支を機種単位で考えている

 
 短期でしか考えていないということは「体力がない」と同義なので経営が非常に危ない状況と考えてもいいでしょう。また、機種単位で考えているホールは特定の強い機種があるパターンが多いので、その強い機種以外は手を出さない方がいいと言えます。
 
 このようにパチスロには「結果の収束よりも撤去のほうが早い」という特殊な負けパターンがあるわけですが、これは波の荒いスマスロだからという側面もあります。どれだけ期待値を積み上げていても収束させることが難しいマシンばかりなので、試行回数をこなすメンタルと軍資金が常に求められます。そういう意味ではスマスロと競馬の3連単は似ているかもしれませんね。期待値があると分かっていても収束するかどうかは別問題。収束する前にパンクしては元も子もありませんから、自分の資金力と相談しながら収束させられそうな券種で勝負したいものです。

【今週の推定設定6】
土曜小倉10R 6トゥルブレンシア(デムーロJ)
脚質がはっきりしていて後ろからの競馬で展開が向けばそれなりに走るという馬。外枠に逃げ先行馬が揃い、ペースが上がりそうで今回は展開が向きそう。前走はメンバーレベルが高過ぎて、勝ち馬を含め5頭が次走2勝クラスを突破しており、大敗もやむなしと考えて良さそう。長期休養明け+2ターンコースでは新馬戦を含めて全て馬券内。デムーロJに乗り替わってマクリ一発で結果が出てもおかしくない。単勝25倍なら設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

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