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隠れた再戦〜横山家と岩田家〜

「今年は大荒れもありそう」で文末を締めくくった先週の結果は皆さんご存じのようにルメールJ騎乗のアーバンシックにあっさり勝たれてしまいました。しかも2.3着も前走ルメールJという結末。いろいろ調べたことが全くの水の泡になってしまったわけですが、アーバンシックに関してはルメールJが選んだとのことでトップジョッキーは相馬眼もトップなんだと思い知らされました。結果だけを見ると、どれを選んでもルメールJなら勝っていたまでありそうですが、そこは一番確率が高い馬を選択したということでしょうね。出来ればもう少しオッズが残りそうな馬に乗って欲しいところですが…。

「今年は全部違うジョッキーが勝っている」というジンクスをあっという間になきものにしたルメールJですが、今週の天皇賞(秋)ではG1未勝利のレーベンスティールに騎乗。しかも推定2番人気になるのではと予測されていますが、もうこの時点で先週の結果が織り込まれているオッズではないかと思わざるをえませんね。

そんなルメールJの裏に隠れた再戦が行われようとしています。それは横山家3人+岩田家2人の再戦です。横山家3人が揃ってG1に乗るとしばしばニュースになることはありますが、そこに岩田親子も加わったことがあることを知っている人はどれくらいいるのでしょうか。その5人の初対戦G1というのは2022年の日本ダービーです。

キラーアビリティ 6着 横山武
アスクワイルドモア 12着 岩田望
マテンロウレオ 13着 横山和
デシエルト 15着 岩田康
マテンロウオリオン 17着 横山典

この時の1着は…今回も出走してくるドウデュースです。ここにも何か運命めいたものを感じますよね。ちなみに今年の5人の騎乗予定馬は

1 べラジオオペラ 横山和
2 マテンロウスカイ 横山典
5ノースブリッジ 岩田康
6ソールオリエンス 横山武
9ホウオウビスケッツ 岩田望

と、見事に内の方に全部入ってきました。もうこの枠の並びだけで色々想像が掻き立てられます。岩田親子の馬は明らかに同型ですから競り合うのか、それとも譲るのかが序盤の攻防の一つですし、コース替わり初週の芝コースで内ラチがほぼ確定しているべラジオオペラとマテンロウスカイの戦法も不明。とりわけ和生Jは武史Jよりも典弘イズムを強く受け継いでいる(と、勝手に自分は思っている)のでポツンもありえる…と、思いきや父の前ポツンも全然ありそう。
あれだけフラストレーションの溜まる菊花賞でしたし、マテンロウスカイの逃げ経験、中山記念をハイペースで押し切ったことを考えると大逃げまで視野に入ってもおかしくないです。ソールオリエンスは実はコーナリングが苦手で東京向きに見えるし、今回がベストコースに見える。そんな親子のバチバチの争いを横目に武Jのドウデュースがリベンジを許さないのか。さらに三冠牝馬リバティアイランド・川田Jですからね…面白くないはずがありません。

さすがにレーベンスティールの出番はないと馬券的には信じたいんですけど…ちょっとルメールさん手加減してくれませんかねえ? ここがルメールJを切る1番のチャンスだと思います。ここで勝たれたらもうお手上げです。

【今週の推定設定6】
京都12R 11メイショウマントル(国分優J)

好走条件が良馬場のハイペースに偏っている馬。前走は完全に前残りの展開を追い込んで3着とはタイム差なしの4着と、衰えは見られない。現級2着2回、オーサムリザルトと0.9差と能力は充分足りる。今回先行馬がかなり揃ったので流れてくれればこの馬に有利な展開になるはず。
単勝30倍あれば設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。24年9月28日より『ウマい馬券』に参加。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka


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