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2024年のG1を振り返る

 2024年も残すところあとわずかとなってきました。後ろにホープフルSが残っているとはいえ、ほとんどの競馬ファンは有馬記念で一年の締めくくりという人も多いかと思います。そこで今回は2024年のG1を振り返ってみたいと思います。

今年は頭が取れたのが年初のフェブラリーSのペプチドナイルとエリザベス女王杯の2つだけ。ペプチドナイルの単勝が同馬の生涯最高オッズの38.0倍ついて、今振り返っても一番いい時に買えたと思っています。今やもうG1に出れば確実に人気サイドの馬ですもんね。スタニングローズに関しては半分以上ジョッキー買いでした。当たりはしましたが、馬柱的にもうちょっとオッズが付いても良かった気がします。馬券の組み方も失敗で当たったのは単勝だけ。レガレイラを消せなかったのが弱いですね。

単勝回収率はペプチドナイルでカバー出来ていたのですが、複勝回収率は全然ダメ。基本スタンスとして「穴馬から入って3着を狙い馬券の組み方でカバー」ということが多いので単勝回収率よりも複勝回収率が悪いのは反省点。4.5着が4頭いるのですが、この馬たちが正解(期待値的に)だったかどうかはちゃんと振り返らないといけませんね。

●高松宮記念 4着 ウインカーネリアン(11人気)

これが今年イチ悶絶というか悔しいレースだったですね。道中は番手で絶好のポジションだったのですが、逃げたビクターザウィナーが直線に入るところで進路を外よりに持っていき、それに釣られる形でウインカーネリアンも膨らみながら直線へ。結果内を1.2着馬に掬われる形の4着。この敗因は能力というよりも「ビクターザウィナーの鞍上の日本競馬での経験値の少なさ」だったような気がします。ここまで読むのは至難の業過ぎて、これはやむなし。

●大阪杯 4着 ステラヴェローチェ(7人気)

買った要因は4歳勢のレベルが怪しい(当時)、屈腱炎明けのレースが全て先行する競馬で完全に大阪杯の内回りコースに向けてモデルチェンジを図っているように見えたので本命に。結果は先手取れずの4着。7人気で3着と0.1差なら悪くない軸だったとは思う。

●菊花賞 4着 ショウナンラプンタ(6人気)

ダービー組が強いのが明確でそこからどう押し退きするかというレース。長距離適正とダービーの枠&展開不利を考えて本命に。結果ダービー組6頭中アーバンシックに次ぐ2番手だったから軸的にはそこまで悪くないと思っている。

●チャンピオンズカップ 5着 ペプチドナイル(3人気)

距離適性で見ればレモンポップを負かしてもおかしくないこと、ミトノオーがいるから去年のような単騎逃げにはならないという理由で本命に。結果的にレモンポップの状態が南部杯より上がっていたこと、それについて行った先行勢がほぼ全滅という形。これは少し反省したい軸。穴馬から入って「展開の恩恵があれば」「馬場のいいとこを走れそう」という外的要因を頼りに軸にするのはわかるけれど、人気馬から行って何かに頼る(この場合はミトノオー)のはそもそも間違いのような気がします。これだったら同じミトノオー頼みでも中京巧者、内枠OKの差し馬ハギノアレグリアス(4着でしたが)を軸にした方が数倍マシだったと思います。

こんな感じでしょうか。有馬記念でも人気サイドを軸にするのであれば確固たる能力がある馬を選びたいところですね。自分は最後の最後まで人気馬に抗える穴馬を探してみたいと思います。皆さんも後悔しない有馬記念を!

【今週の推定設定6】
中山12R 14トーホウフランゴ(ドイルJ)
昇級後は一度も馬券に絡んでおらず馬柱が汚れ切っているが、惜しいレースはいくつもある。前走、2走前、4走前は複数頭数勝ち上がるハイレベルだったし、去年ドイルJが騎乗したレースは勝ち馬を含めて4頭が勝ち上がっている。毎回後ろから行く馬で展開待ちな部分は否めないが、今回9番ゴールドスターが被されたくない、10番ペイシャカレンは逃げないとダメ、11番アンビバレントは逃げベストとどうしても速くなりそうな枠の並びになったので、今回は買ってもいいレースと判断。単勝50倍付けばいいクリスマスプレゼントになりそうです。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。24年9月28日より『ウマい馬券』に参加。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

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