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2024年、騎手の数字を振り返る

皆さんあけましておめでとうございます。ってもう金杯も終わって、かなり遅めの新年の挨拶になってしまいましたが、2025年も当コラムをよろしくお願いいたします。

 2024年の推奨馬関連は前回のコラムでまとめましたので、新年1発目は騎手関連の数値をまとめてみたいと思います。まずはシンプルに着度数上位を見ていきましょう。検索条件は2024年+騎乗回数100以上としました。
 

上位10傑

 上位10傑はご覧の通り。ジョッキーの単回収値・複回収値と合わせて下の全成績部分の単回収値・複回収値も見てもらえるとわかるのですが、去年の傾向として「レース全体として荒れていない」ということが分かります。とにかく上手いジョッキーがそれに見合った馬質・それに見合った人気で走った結果、上位陣はほとんど80%前後に落ち着いてしまいました。この上位10人の中で西村JがスプリンターズS、岩田望Jが阪神JFでそれぞれG1初勝利を挙げたので、より上手さが認知され昨年以上に妙味が薄くなるものと思われます。残された鮫島Jがこの10人の中で複勝回収率が一番高いですが、それでも85%なので強く推せるわけではありません。

単勝回収率順
複勝回収率順

 次に単勝回収率・複勝回収率で100%を超えているジョッキーを見ていきましょう。単勝回収率が100%を超えたのは14名。複勝回収率を超えたのは5名。そして単複ともに100%を超えたジョッキーは水口Jただ1人でした。単勝回収率は一撃でガラッと大きく変わってしまうので、やはりジョッキーの上手さ、人気との乖離を推し量るには複勝ベースで考えたほうがいいということで去年複勝回収率1位の荻野Jにスポットを当ててみましょう。

萩野J過去3年

 萩野Jの過去3年の成績はこちら。過去3年まで幅を広げてもそこまで大きく収束することなく単103/複94とかなり高い数値を出しています。得意距離は1200mで芝・ダート問わず。そして、継続騎乗時の成績が優秀で単215/複116と単複ともに100%を超えてくるので。乗り替わり2走目がかなり美味しいと言えます。

水口J過去3年

 次に単複とも100%超えだった水口Jのデータを見てみましょう。過去3年でも単複ともに100%を超えていますが、芝のレースで一度複勝18020円という超大穴をあけたことで数字が引っ張られているので基本的にはダート特化型(写真の上部分の数字はダート限定時)と考えて良さそうです。そのダートで得意な距離は1200~1400m。調教でよく乗っていると耳にするジョッキーだけに、継続騎乗時もかなり好成績で、荻野J同様に乗り替わり2戦目に妙味がありそうです。

 と、去年の複勝回収率から気になる2人のジョッキーのデータを見てきたわけですが、複勝回収率上位はやはり「重賞の常連ではない」ということが挙げられます。目立たないからこそ、オッズが貰えるわけですからね。そう考えた場合複勝回収率5位のM・デムーロJはやはり上手い、まだ衰えていないと考えた方が良さそう。特に芝レースに限定すると複109%の全体3位に上がってくるので先ほどの水口Jはダートで、M・デムーロJは芝で、と使い分けてみるのもありかもしれません。

【今週の推定設定6】
中山1R 7ハクサンリンド(小林脩J)
新馬戦コートアリシアン組。ダートに活路を求めた2走前はハイペース前潰れ。前走はスタートでやや出負けしたもののコーナーを曲がりながらポジションを上げており中山適性は高そう。今回は前走より前に行きそうな馬が少なく、枠も少し改善したので前走よりパフォーマンスを上げても。前走単勝万馬券+掲示板はフロック視されてオッズが比較的残る傾向が強いので今回までは買えそう。単勝50倍付けば設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。24年9月28日より『ウマい馬券』に参加。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

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