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期待値の観点からWAJSを考える

今年もワールドオールスタージョッキーズが札幌競馬場で開催されることになりました。というわけで早速ですが今年参戦する海外ジョッキーの札幌競馬場での成績(過去10年)を見てみましょう。一応外国人ジョッキー枠としてルメールJも付け加えておきました(笑)。

今年の参戦する海外ジョッキー6名+1名の内、初めて札幌競馬場に参戦するのはレーンJ、オシェアJ、サンチアゴJの3名。ダービーをタスティエーラで制し、多くの競馬ファンからも認知されているレーンJが札幌初というのはかなり意外ですね。
過去の成績という面ではモレイラJが頭一つ抜けていて単勝ベタ買いでもプラスになっています。次いでルメールJですが、これはいつも成績が落ちる「休み明けのルメール」という状態も加味されていると考えると、今年の酷暑の新潟→札幌というローテーションを考えるとパフォーマンスは上げてくるのではと思います。

海外ジョッキーへの期待の表れは開催中の乗鞍の数の差に表れています。これまでJRAで数多く騎乗しているオシェアJは少し日本のスピード競馬にフィットしていないのか成績も伴っておらず、今週の乗鞍はWAJSの4鞍+1鞍となってしまっています。初参戦のサンチアゴJはWAJSの4鞍+4鞍。外国人女性ジョッキーと言えばJRAでも重賞を制覇したキングJと比較されるでしょうが、キングJはG1勝ちもあったことを考えると、サンチアゴJはやや見劣りするというのが素直な印象です。レース映像を見る限りでは先行意識は高そうなので馬場状態がまだ良ければといったところでしょうか。
騎乗回数が少なくまだ結果が残せていませんが、自分が注目しているのはホーJ。ホーJと言えば香港最強馬ゴールデンシックスティの主戦だったジョッキー。ホーJの特徴としては脚を溜めて後ろから差す競馬が得意ということが挙げられます。

普通は逃げ先行した時に回収率が高くなるのが普通ですが、ホーJは中団から差して穴を開けることが数字からも見てとれます。レパードSでカフジオクタゴンで差しきったこと、その後カフジオクタゴンが勝ちあぐねていることを考えるとホーJの能力があったからと言えなくもないな。と、自分は考えています。札幌競馬の開催も終盤ですから外差し馬場になってくればチャンスは広がるかもしれませんね。

総括すると騎手的な期待値の取れる組み合わせは

前残り馬場→サンチアゴJ×モレイラJ
外差し馬場→ホーJ×モレイラJ

こんな感じでしょうか。的中率をモレイラJで補填しつつ、2人のジョッキー+馬場傾向で期待値を取るイメージですね。日本でG1を勝っているジョッキー同士ではさすがにオッズが付かなそうなので少し捻った馬券で自分はWAJSを楽しんでみようと思います。

【今週の推定設定6】
札幌7R 13ダークブロンド(ホーJ)

ここ2戦は1200mを使われていて、明らかに脚を余しての敗戦。3歳時は現在重賞戦線で活躍中のコレペティトールやサーマルソアリングといった馬とも接戦を演じていて、能力は間違いなく足りるはず。明らかに距離の長かった2600m戦を除くと外枠でもれなくパフォーマンスを上げている。今回ホーJに乗り替わりということで差しが上手く運べば一発回答まであるのでは。前回3着に入った時の倍、単勝20倍なら設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

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