見出し画像

今年も残り僅か。帯での逆転頻度を考える

2024年も残すところあと1ヵ月となりました。この時期になると「年間収支をプラスにしたい」と考えている人が準備運動をし始めるんですよね(笑)。そこで今回はそんな人達が気になるであろう「一発逆転」がどれくらいの頻度で起こりうるのかということにスポットを当てていきたいと思います。
今回は一つの目安として「帯」…つまり100万円取れるケースがどれくらいあるか検索してみました。検索期間は2022年1月~現在までで総レース数は10163R。これだけ分母が大きければサンプルとしては充分でしょうか。

●単勝万馬券コース(予算1万円…1点勝負)
単勝オッズ100倍以上が勝ったレースは10163R中わずかに95R。パーセンテージに直すと約0.9%となっています。
距離別で見てみると

単勝万馬券発生数(芝)
単勝万馬券発生数(ダート)


芝コースは2200m以上になると2件だけ。2000m以下は満遍なく。ダートコースは1700・1800mがかなり多くなっています。

クラス別で見るとこんな感じ。

未勝利・1勝Cといった下級条件に集中して単勝万馬券が出ていることがわかります。これはダートコースの1300mや1700mといった下級条件に多いレースとリンクしている部分でもあります。ただこれは純粋に発生回数だけを抜き取ったものなので総レース数から算出してみます。
そうすると…

新馬戦 8回/875R…0.9%
未勝利 46回/3633R…1.2%
1勝C 20回/2750R…0.7%
2勝C 7回/1375R…0.5%
3勝C 11回/623R…1.7%
重賞 3回/408R…0.7%
G1 1回/73R…1.3%

このようになり発生頻度では3勝Cが最も高いということになります。3勝Cということは…勘のいい方ならピンときますよね。

3勝Cハンデ戦…5回/232R…2.1%
3勝C定量戦…6回/391R…1.5%

やはりハンデ戦が一番荒れると言っても過言ではないということがわかります。

●3連複コース(予算1万円…1点500円×20点)
1点500円ですので2000倍以上のレースがどれくらい発生しているかを検索していきます。
新馬戦 11回/875R…1.2%
未勝利 61回/3633R…1.6%
1勝C 38回/2750R…1.3%
2勝C 16回/1375R…1.1%
3勝C 11回/623R…1.7%
重賞 8回/408R…1.9%
G1 4回/73R…5.4%

3連複2000倍の発生頻度は単勝万馬券に比べると全体的に高くなっていることがわかります。特に重賞での発生頻度が格段にアップしています。G1に至っては5%と現実的な数字といってもいいくらいです。そのG1・4レースは

2022年 高松宮記念(勝ち馬…ナランフレグ 8-5-17人気)
2022年 NHKマイルカップ(勝ち馬…ダノンスコーピオン 4-3-18人気)
2022年 ホープフルS(勝ち馬…ドゥラエレーデ 14-7-6人気)
2023年 チャンピオンズC(勝ち馬…レモンポップ 1-12-9人気)

で、下2つはなんと12月。これを好機と見るか罠と見るかはお任せします。

●3連単コース(予算1万円…100円×100点)
最後に3連単1万倍以上のレースに絞っていきます。まずは発生頻度から。

新馬戦 20回/875R…2.2%
未勝利 74回/3633R…2.0%
1勝C 53回/2750R…1.9%
2勝C 21回/1375R…1.5%
3勝C 20回/623R…3.2%
重賞 11回/408R…2.6%
G1 5回/73R…6.8%

数字的には新馬戦が大きく数字を伸ばしている感じ。やはり新馬戦は3頭とも当てるというのは相当難しいもの。確かに新馬戦の3連単で帯を取ったという話を周りであまり聞きませんし、インフルエンサーでもそういう人はあまり見かけませんね。もしかするとブルーオーシャンかもしれません。

まとめると

●単勝…3勝Cのハンデ戦
●3連複…G1
●3連単…新馬戦

このレースを注目してみると面白いかもしれません。予算等は仮想で組みましたが、大体これくらいで出るんだな…と、頭の中でイメージしやすくなれば幸いです。
ただ、一つ言っておきたいことは「一発逆転を狙っている時点でギャンブルは負け」ということと「ちゃんとした理由を持った馬を買いましょう」ということ。ギャンブルは常に長い目で見ることが肝要。今年で取り返そうというのではなく、生涯収支で考えるくらいで丁度いいのではないでしょうか。

【今週の推定設定6】
中山8R 3ファイントパーズ(小林美J)

未勝利勝ちのレースからは掲示板まで全頭勝ち上がり、4着のカピリナが芝ではあるがオープン入り。そのレースは前傾ラップの中逃げ切ったのは評価出来る。前走は輸送、乗り替わり、躓いて先手取れずで全くやる気のない負け方。休養明け、主戦の小林美Jに乗り替わりで4kg減。このメンバー、関東のレースなら一発あっても不思議ではない。単勝50倍付けば設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。24年9月28日より『ウマい馬券』に参加。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

いいなと思ったら応援しよう!