#361 [科学] 近年では外すことのできないエネルギー源
第52週 第4日(木)科学「核分裂」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は科学「核分裂」です。
ついに1日1ページも最後の週となりました。最後まで頑張っていきましょう。
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本の要約
核分裂は、原子の核がいくつかの破片に分かれる現象だ。破片の質量の合計は、元の原子の質量より小さくなっている。その質量は消えたわけではなく、エネルギーに変換される。
核燃料に含まれるエネルギー量は、ガソリンなどの同じ質量の化学燃料に含まれるエネルギー量のおよそ100万倍である。
核分裂は自然に起こることがある。自由に飛び回る中性子が重い原子の核にぶつかって起こることがあるのだ。中性子が核にぶつかると、核は2個か3個の原子と2個か3個の中性子に分かれる。この中性子が今度は別の原子にぶつかって、次々と反応が起こる。これが核分裂連鎖反応である。100分の1秒後には約1万回の反応が起きるこれを暴走反応といい、核爆弾は、この反応を元にしている。原子力発電所は、核分裂連鎖反応をコントロールして、暴走しないようにしている。
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核分裂の代表作
核燃料として最もよく利用されるのが、ウラン-235(U-235)という物質。天然ウランのうち、0.72%がU-235で、99.27%がU-238である。そのため、人間の手で効率の良いU-235を生成している。
わざわざそんなものを生み出しているのか…
本当に人間はすごいな。
ウランについて多大な貢献をした科学者がいたことを忘れてはならない。研究の末、放射線を浴び続けた結果亡くなってしまうのだが、もしかしたらこの人がいなかったら今の原子力発電は無かったかもしれない。
核分裂のエネルギーはとてつもないものだとわかったが、それでも今日の電力不足は改善されていない。
もっと効率の良いエネルギーの生成方法が出てきたら、世の中はより一層劇的に変わってくるだろう。
偉大な研究者がまた現れないかな。