日光・足尾ルートパスで行く日帰り旅
2024年12月。年末休みに東武鉄道が発売している「日光・足尾ルートパス」を利用して日帰り一人旅をしました。
このきっぷはNIKKO MaaSというサイトから購入するデジタルきっぷ。スマホに搭載する形で駅窓口では買うことができません。
最近この手のお得なきっぷが増えていますね。
東武線を使って日光方面を先に行くか、あるいは足尾方面を先に行くか選べますが、私は日光を先に、そこから足尾に抜ける「東武日光ルート」を選択しました。
「浅草駅→東武日光駅」特急スペーシアX
あらかじめスマホで日光・足尾ルートパスを購入し向かったのは東武鉄道の始発駅である浅草駅。年末ということもあり日光・鬼怒川方面の特急列車は軒並み満席。
その中で私は9時丁度発の「スペーシアX3号」東武日光行きに乗り込みます。
2023年7月にデビューした東武鉄道のフラッグシップトレインであり、今回の旅の一番の目的はこのスペーシアXに乗ることです。
スペーシアXの魅力はシートのバリエーションの多さ。個室であるコックピットスイート、コンパートメントをはじめプレミアムシート、スタンダードシート、ボックスシート、そして今回予約した日光側先頭車両1号車のコックピットラウンジの6種類のラインナップです。
1号車コックピットラウンジにはカフェが併設されており、他の号車の方より優先的に商品を購入することができます。
コックピットラウンジは本当に快適で、カフェスタッフの方の対応も素晴らしくコーヒーやクラフトコーラを楽しみました。
また車掌さんによる写真サービスもあり至れり尽くせり。東武日光までの2時間はあっという間でした。
「東武日光→足尾」日光市営バス
東武日光駅から足尾方面には日光市営バスを利用します。スペーシアXが到着した約2時間ありましたので丁度よくランチに充てることができました。
日光HIMITSU豚ハンバーグでお腹が満たされたところで足尾方面行きのバスに乗り込みます。
バスは小型でしたが乗客は5人。需要からすれば小型で十分ということでしょうか。
東照宮近辺など観光客で混雑する日光市街を抜け山を越える感じで約50分。わたらせ渓谷鉄道の足尾駅に到着しました。
到着した足尾駅はとても静かでした。観光客でごった返していた東照宮周辺と比べ同じ日光市内とは思えない程人がいません。
数組のグループがいて全く人がゼロというわけではなかったのですが、他の方たちは鉄道利用者ではなく車で来て足尾駅の駅舎を見学しているようでした。
それ程までに足尾駅が昭和にタイムスリップしたような佇まいなので観光として魅力なのかもしれません。
「足尾駅→相老駅」わたらせ渓谷鉄道
足尾駅でも1時間半以上時間がありました。
列車との接続はあまり考慮されていないようです。
バスは足尾駅が終点ではなく足尾銅山観光まで直通するので列車までの時間に立ち寄ることもできたのですが過去に何度か訪れているので今回は行きませんでした。
足尾駅から桐生行きの1両編成の列車に乗り込みます。足尾駅から乗ったのは私一人でした。列車は夕暮れの渡良瀬川に沿って走り約1時間16分、東武伊勢崎線との接続駅である相老駅に到着しました。
「相老駅→とうきょうスカイツリー駅」特急りょうもう号
相老駅では徒歩7分ところにある桐生ソースカツ丼のお店で夕食の予定でしたが、行ってみたところ年末は配達と持ち帰りのみの営業とのこと。
予定を変更してソースカツ丼上弁当を購入し、りょうもう号の車内でいただくことにしました。
ソースカツ丼は群馬県桐生の名物。ソースカツ丼といえば長野の駒ケ根や福島の会津も有名ですが、桐生のそれはキャベツなど他のものは一切なくさっぱり目のソースにくぐらせたヒレカツとご飯のみのシンプルなものでした。
ビールとの相性でいうとどうかなといったところでしたが、美味しく、空いた車内でゆっくりいただき、帰りはとうきょうスカイツリー駅で下車しました。
今回の旅は日帰りで乗り鉄がメインとなりましたが、最新鋭の特急列車と昭和の香りを感じられるローカル線を組み合わせた充実の旅となりました。
日光・足尾ルートパスは2日間有効ですので1泊して日光やわたらせ渓谷鉄道沿線の観光を楽しむ形でも利用できますので往復同じルートじゃつまらない、日光観光にちょっと違ったアクセントを加えたいといった方にお勧めです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。