[2007.8.17] ANIME JAPAN FES "女子部"
さて、まず苦労したのは一緒に行く仲間捜し。アニソンが嫌いという人はいないけれど、わざわざ金払って聞きに行ってもいいという人は意外に(やっぱり?)少ないものです。
なんとか興味のありそうな友人を誘うことに成功し、いざ Zepp Tokyo へ。
そう、Zepp Tokyo です。お台場です。夏休みです。
初日は金曜日だったのですが、やはりお客さんのほとんどは家族連れかカップルでした。皆、Zepp Tokyo の前の人だかりを不思議そうに眺めていきます。確かに不思議な客層ですね。"女子部" は声優さんからプロシンガーまで幅広い出演陣だったので、ファン層も複雑です。まさに老若男・・・女はさすがにほとんどいないか。でも、「アニオタ」的な人ばかりかと思ってたのですがそんなことはなく、ホッとしたようなつまらないような。
30分ほど遅れてようやく開場。自由席ですがそこそこ良い席を確保できました。指定席である最前ブロックのすぐ後ろ、自由席ブロックでは最前列です。左端ではありますが、ノリが分からない我々が真ん中を陣取るのも気が引けるのでちょうど良い位置でしょう。これが後で困った事態になるのですが…。
開演前に堀江美都子さんがその日の出演アーティストの近況と今後の活動をナレーション。これまた初めての経験で、新鮮でした。
そしていよいよ開演。最初の曲のイントロが流れ始めると同時に、今まで全くバラバラな行動様式だったお客さんたちが一斉に総立ち!ええっなにこの一体感!?完全に出遅れた我々ですが、とりあえずついていきます。
舞台に堀江さん始め出演アーティストが夏らしく浴衣姿で登場。このあたりから、この "女子部" がモー娘。のようなアイドルユニットのライブのノリであることに気が付きはじめました。その手のライブは行ってことがないのであくまで想像ですが。
オープニング曲が進み、場内のノリになんとか慣れてきたと気を抜いたころ、我々の左手のドアが突如として開き、残りの出演陣が登場してきました。突然目の前に浴衣姿の女性が歌いながら現れたらあなたはどうしますか?我々はまったくどうすればいいか分かりませんでした。
後ろのお客さんは「えっ!マジ!?○○~~~!?うぉーーーー○○~~!!」と叫んでます。どうやら大ファンの声優さんが通ったようです。「スマン、おれらが最前列に座って本当にスマン、君と替わってあげたいよ」と心の中で二度ほど詫びました。
気がつくと、アイドルライブ御用達のサイリューム(ケミカルライト)がそこら中で振られています。ここで我々の先ほどの予想が確信へと変わりました。
後から知ったのですが、1曲目は "女子部" のテーマソングとのことです。どうりで今まで聞いたことがないし、その割にお客さんのほとんどが息ぴったり、ノリノリだったわけです。
さて、我々は何もアイドルライブを観察しに来たわけではありません。もちろん皆さんの歌うアニメソングをじっくり堪能させていただきました。堀江さんの「少女」メドレーは世代ドンピシャで期待通り心に響きまくりですし、井上さんのアカペラ版「君をのせて」は涙ものです。知らないアーティストもそこそこいましたが、皆さんかなりの実力派で聴き応えがありました。(きっとその世界では超メジャーな人々なのでしょう。すみません。(^^;) )
曲以外にかなりの時間を割いていたのもライブとしてはきっと珍しいでしょう。コントコーナーではメイド喫茶を舞台にして声優さんがそれぞれ自分の代表キャラを演じるという体裁で、堀江さんがポリアンナの声で「よかった!」をやったときはぼくも大ウケでした。知らないキャラであっても、さすが声優さん、演技力が確かなのでまったく飽きたりシラけたりしないで楽しめました。
井上あずみさんの出番のとき、またまた自分の左のドアから登場でした。今度は通り過ぎずに自分の目の前で立ち止まり「トトロ」を歌い始めます。目が合いましたが、失礼ながらあまりに濃いメークに正視するのが厳しかったです。そのあと指定席の方に向かわれたので助かりました。(本当に失礼だ)
しかし井上さんは40半ば、堀江さんは50というのにあのパワー、あの美声。すばらしいです。いつまでも歌い続けてほしいものです。
そして最後はもう一度 "女子部" のテーマソングで締めくくりでした。
全体的に "女子部" というタイトル通り、ライブというより部活の発表会という雰囲気でした。(いい意味で。)
一人一人がバラバラに歌うのは半分くらいで、あとはコントあり、かけ合いあり、アカペラありと、出演陣が自分たちで楽しみながら工夫しながらイベントを作り上げたのだなという印象です。正直ノリや話題についていけずに白けるかなあと思ってたのですが、ついていけなくてもそれなりに十分楽しめ、むしろ期待以上で大満足でした。めでたしめでたし
[追記]
そして今になって、あのテーマソング(「A-モーション」というタイトルだそうです)が頭の中でリフレインしているという・・・。(笑)
セットリスト
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