女の友情、ヨーロッパ編

中学、高校生のころ、教室になじめなかった。

通っていたのはゆかいな女子校で、いじめなどに遭ったわけでもなく、ただなんとなく思春期を大いにこじらせて、教室を窮屈におもっていた。

遅刻は3桁。昼から登校したかと思ったら保健室で寝て、夕方から、不登校ながらもなぜか所属していた生徒会室にだけ通う生活が長かった。

高校2年生のとき、その生活が一変した。
「世界史」と出会ったのだった。

世界史の授業が面白くて面白くて楽しすぎて頭がどうにかなり、勉強することに夢中になった。
教室が自然と好きになってしまった。

わたしの世界史狂いを聞きつけた、同じように世界史を愛するヲタク気質のメンバーと、赤点待ったなし「お〜い助けてくれェ〜」のギャルたちが自然と集い、放課後みんなで教室に集まって、黒板をつかって授業の真似ごとをして遊んだ。
11人みんなが100点をとることを目指したそのグループは「チーム1100」と名付けられ、初代mixiには生々しいコミュニティが残っている。

当時はニコニコ動画の全盛期でもあり、『ニコニコ組曲』の世界史版の替え歌「歌ってみた」が大傑作だったので、みんなでよく大合唱した。
涼宮ハルヒの憂鬱ED曲『ハレ晴れユカイ』には、「あるナイルの賜物〜♪」とかいう、雑ながらも小気味よい歌詞が割り当てられていた。

笑いながらパピルス。


さて、今日から年明けまで、約半月ほどヨーロッパへ旅行にいく。
ドイツ、オーストリア、フランス、イギリス、スペインの5カ国を、大胆にも周遊する予定だ。

女4人。あの頃、あの教室で、「おとなになったら、いつかみんなで世界遺産を観に行こう!」と約束していたメンバーだ。

みんなそれぞれに人生があるのに、約束を果たせる日が運よく巡ってきたことも、こんなに長期で一緒に過ごせるほどの友だちと出会えたのも奇跡だと思う。


33歳、毎日おんなじような生活の繰り返し。
でも、おとなにも大冒険がある。

無限の好奇心が、私たちをどこまでも連れていってくれる。
出発する前からドキドキして、空港で泣きそうになってる。うわあ〜〜〜〜オエエエ


あの窮屈だった教室が、これから見に行く世界につづいていると思うと、わくわくするな!

みんなにもちょっとおすそ分けしますね。


女の友情、ヨーロッパ編!おたのしみに〜〜


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