女の友情、ミュンヘン編
女の友情ヨーロッパ。ミュンヘン編。
トランジットのイスタンブールから約3時間。
飛行機を降りたった先は、ドイツのミュンヘン。
うわあ〜〜ほんとうに到着してしまった……
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時差の関係で、3時間前に出発したのに、出発したときと同じ時刻に戻ってきた。ハハハ!
さっそく旅のハイライトを紹介していく。
マリエン広場
「ミュンヘンに来たなら、必ずここに来るでしょう!」の定番スポット。
中心には、重厚なゴシック建築の市庁舎がそびえる。さすがにこれはめちゃくちゃゴシック。
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中央の塔には、ドイツ最大の仕掛け時計「グロッケンシュピール」が。
人形の大きさは等身大ほどなんだとか。でけぇ〜
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マリエン広場、これ、日本でいうところのどんな場所に当たるんだろう。
そういえばあまり“広場”って行かないかもな。
コンコース、わからない。
ホワイエ、わからない。
広場、わかる。わかるけど、あまりない。
みんなの好きな広場があったら教えてください!
ペーター教会
あなたが賢くても、高いところには登った方がよい。
「ミュンヘンの街を見渡すなら、この教会に行け」との呼び声高いスポットだ。
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約300段の階段をのぼり、たどり着いた屋上から見えた景色がこちら。
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景色について、言うべきことはない。
わぁキレイ!
オデオン広場
1914年、第一次世界大戦下でドイツの宣戦布告が報された。そのとき、闘志に燃えて興奮し、ぎゅうぎゅうに押し寄せた群衆の中、あのヒトラーもこの場所にいたことが写真に残されている。
その後、1920年にこの地ミュンヘンで国民社会主義ドイツ労働者(ナチス)が結成され、世界を巻き込んで第二次世界大戦に突入していく。
また、ここは1923年にヒトラーらが政権を獲得しようと企てたクーデター未遂、「ミュンヘン一揆」の舞台でもある。
ヒトラーはこの地で一度は捕えられ、投獄された獄中で『我が闘争』を執筆している。
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街はすべてを見ている。
この街の記憶に触れたくて、すこし遠回りして立ち寄った。
歴史を知ることは、人間の成す光と影を知り、過ちを繰り返さないことだと思う。
クリスマスマーケット
さて、私たち4人が命がけでお暇(いとま)をもらって、わざわざ一般的な冬休みよりも早い時期に出発したのには理由がある。
なにを隠そう、各国のクリスマスマーケットに行きたかったのだ。
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念願の、初めてのクリスマスマーケット。
街中そこかしこがお祭りみたいになっている。
わぁ〜い!
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ちゃっかり、極上の“いらんもん”をゲット。
おまえをどこまでも連れていく。
レジデンツ
旧バイエルン王国を治めていた、ヴィッテルスバッハ王家の宮殿・邸宅群。
14世紀の終わりから500年以上にわたり増改築を重ねた、ドイツを代表する荘厳な宮殿だ。
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この全長66メートルもある大広間は、アルプスより北に建てられた中で、最大かつ最も古いルネサンス様式のホールだという。
元々は古代彫刻のコレクションを置くために作られた部屋だったが、息子と孫によって“宴会場”に改装されたというから、親の心子知らずとはこのこと。
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フランスの英雄ナポレオンや、詩人のゲーテ、作曲家のモーツァルトもこの場所を訪れ、その絢爛豪華さに驚いたと言われている。
もうとにかく荘厳。
この旅では、いろんな国でさまざまな建築に立ち寄るので、時代や土地による「様式や空気の違い」を肌で感じていきたい。
教科書ではわからない。足を運んだ者にだけ味わえる、旅の特権だと思う。
その体験をわたしだけの言葉にして、この旅行記でみなさんにもおすそ分けしていく。
ここで、メンバーその3 甲山(こうざん)が、クレジットカードの暗証番号を大胆に間違えまくり、利用停止されるハプニングが発生。
この旅さいしょのおもしろ事件である。
ホフブロイハウス
ミュンヘンで有名な、大きなビアホール。
白ソーセージとビールを楽しみにやって来た。
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ここの2階で、“ナチスの旗揚げ”とされる大集会が開れたことでも有名な場所だ。
ヒトラーはここでしばしば演説をしたという。
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なにかを大きく動かすほどの“企み”が酒の場で弾むのは、身に覚えがあってリアルだ。
世界をおびやかす悪夢も、仲間との楽しい企ても、アルコールがそそのかしてくれる。
360°の正義があるなかで、ただ“善く生きる”ことにまっすぐでありたいと思う。
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さて、ミュンヘン編はこれでおしまい!
つぎはノイシュヴァンシュタイン城・ハルシュタット編になるかなと思います!
お楽しみに!