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YouTuberに命を救われたかもしれない話

2019年12月初旬。

わたしは、友人のインスタグラムのストーリーで彼を見つけた。

どうやら、その友人が推しているYouTuberのチャンネル登録者数が10万人になったらしい。

当時わたしはYouTubeというものにほとんど興味がなく、知っているYouTuberもほぼいなかった。はじめしゃちょう?ヒカキン?ん~名前は聞いたことある。という程度。YouTubeを見るのは、好きなアーティストがMV公開しました!とかちょっと気になる音楽がある、というときくらいだった。その時のわたしにとって、YouTubeはたまに音楽を聴くためのツールでしかなかったのだ。

でもその友人のストーリーを見たとき、なぜだか “これは見た方がいい” と思った。そのスクリーンショット上に載っていた動画のタイトルに惹かれたのか、「大学生」というワードに惹かれたのか、はたまた顔に惹かれたのか、何だったのかは全く覚えてないが、とにかく “見た方がいい” と思った。

“見た方がいい” と思ったものの、実験のレポートで忙しかったか何かですぐにはYouTubeに飛んではいかず、たしか初めて彼の動画を見たのは、それから2、3日後くらいだったような気がする。

数日前に10万人だった登録者数はもう12万か13万人ほどになっていたように思う。そのときのわたしはYouTube事情に詳しくなかったのでそんなもんなのかなと思っていたけれど、今思うとすごい伸び。わたしもその伸びに関わった1人。(なぜか誇らしげ)

動画を見たわたし「いや、何これ!めっちゃ面白いじゃん!!!!!」

いや、めっちゃ面白いのか分からないけど(失礼)、そのテンポの良さとワードセンスがすごくクセになって、過去の動画を飽きることなくいくらでも見進めることができた。やめられないとまらない動画再生。(かっぱえびせんおいしいよね)(?)

もちろんその日にチャンネル登録をし、その日以降毎日彼のチャンネルをチェックするようになった。

動画を見ていくと、彼が神戸市に住んでいることを知ってさらに好きになった。個人情報なのであまり声を大にして言いたくはないけれど、わたしも神戸市に住んでいるからだ。わたしは第一志望の大学に落ちて、神戸で下宿し、大学に通っているので、正直な話、あまり神戸が好きではなかった。神戸がオシャレで綺麗で素敵な街なのはわかっているけれど、何度も「なんでこんなところにいるんだろうな」と思ったことがあった。でも、彼のお陰で「神戸に来てよかった!」と思えることができた。いや単純か、って話なんですけれども。単純です。

2020年1月下旬、怒涛のテスト期間を無事に終え、春休みを迎えたわたしがまずしたことは、まだ見ていない彼の動画を全部見ることだった。12月~テストが終わるまではレポートやテスト勉強で忙しく、新しい動画を見るのがやっとだったので、見ていないものはたくさんあったけど、ずっと楽しみにしていたし、さっきも言ったように飽きないので2日ほどで全て見終えてしまった。

そんな風に彼の魅力にどっぷりハマったわたしは、いつの間にか「ぼっち」に対する考え方も彼の動画を見ることよって変わっていた。

わたしはずっと「ぼっち」になるのが怖かった。小学校、中学校、高校、大学、いつもぼっちにならないように頑張って生きてきた。クラス替えで仲の良い子がいなかったとき「ぼっちになるかもしれない」と思って泣いたこともあった(弱い)。わたしの中で「ぼっち=寂しい」という等式が常識のように存在していた。「寂しい」と思われたくなかった。

しかし、彼の動画を見ていると不思議なことに、「ぼっち」がだんだんと「楽しそう」に思えてきた。あんなにぼっちになるのが嫌だったのに、むしろぼっちになりたくなってきている自分がいた。気づけば学食も1人で食べられるようになったし、1人で外食なんて絶対無理だと思っていたはずなのに行けるようになっていた。研究室はいつも一緒に授業を受けていた友達とは違うところを選んだ。それで「ぼっち」になっても構わなかった。小学校や中学校では友達に合わせて部活を選んだわたしが。

案の定、研究室に親しい子はおらず、いろいろあってというか自然にというか(真逆ですが…?)わからないけどいつも一緒に授業を受けていた友達と会うこともなくなり、いわゆる「ぼっち」という状態になった。でも、ぼっちはとても楽だった。何か話さなきゃ、と気を遣うこともないし、人に合わせて自分の時間を奪われることもない、自分がしたいときにしたいことをできる。特別寂しいこともなかった。わたしの中で「ぼっち=寂しい」はいつの間にか消えていた。

彼の動画を見始めて変わったことは、これだけではない。彼はわたしに「YouTubeの楽しみ方」を教えてくれたように思う。

それまでわたしは、ご飯を食べながらYouTubeを見る、ということをしたことが無かった。いつも1人静まり返った部屋で寂しく食べていた。でも、ライブ配信やYouTubeを見ながらご飯を食べることができると知って(何時代から来たん?)、ご飯の時間が楽しくなった。食欲も湧いた。

また、彼を知ったことによって他にもいろいろなYouTuberを知ることができ、家にいるときの楽しみが増えた。これは、彼を知って間もなくコロナ禍でおうち時間が増えることになったので、とても助かった。YouTubeの存在に気づかなければ、もしあの時彼を見つけなければ、自粛期間中部屋で1人、寂しさに溺れて精神的におかしくなり倒れていたかもしれない。今思うとあの時 “見た方がいい” と思ったのはコロナ禍で生きていくため?え?生存本能!?と思えてくる。大げさかな。

今年の4月から、彼は朝の勉強配信を始めた。ちょうど(ちょうど?)わたしも3月から早寝早起きを始めたので、早寝早起きを続けるモチベーション維持に最適だった。おかげで早寝早起きを続けられているし、朝に勉強もできる。彼の顔も見られる。一石三鳥。本当にどこまでもありがたい…!

思ったより長くなってしまってびっくりしているんだけど、何が言いたいかというと、彼の存在を知ることができて本当に良かったということ。わたしの考え方や行動を変えてくれて、命を救ってくれた(?)彼には、感謝の気持ちでいっぱいです。あとあの時ストーリーに彼を載せてくれた子にも感謝。あの子は今でも彼を推しているのだろうか。

これからも彼のことを応援し続けます。

読んでくださった方、もしいらっしゃればですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

p.s.彼の研究室生活が良いものになりますように。












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