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”目を閉じてまばたきしたまえ”どころの話じゃなく・・・(後編)

ベッドで休みつつ、定期的に熱を測ってみると・・・あれよあれよと、ぐいぐい上がり・・・おそらく人生初の39.5度超えに。

体温計の精度の問題もあり、何度か測ってみても、ほぼ39.5度。元々、あまり熱がでないタイプの人間なので、流石に驚きました。さらに驚いたのは、普通の風邪やインフルエンザと違い、喉や鼻の不調は一切なく(花粉症とは別の)、ただただ強烈な頭痛と目の奥の痛みが・・・。まるで、西遊記の孫悟空の頭のリングが装着されたような・・・。

岩波文庫版『西遊記』によると、孫悟空の頭の輪は『緊箍児(きんこじ)』という名のようです。三蔵法師の『緊箍児呪(きんこじじゅ)』(またの名『定心真言(じょうしんしんごん)』)という呪文を唱えると、頭をしめつけます。ただし緊箍(きんこ)、緊箍呪(きんこじゅ)としている翻訳もあります。

https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000128702

誰かにこの呪文を唱えられているような痛みと高熱が続きました。しかし、その日は、3月11日。あの日から12年。14時30分頃、一旦起きて、テレビ中継を観ていました。幸い、解熱剤のお陰でその時は、38度台に。14時46分に静かに黙祷をし・・・またベッドへ戻りました。

その後も、ガクブルの寒気と格闘したと思ったら、今度は、体内に電子レンジが入ったように感覚といいますか、体が急激に暑くなり脱水症状手前に。これを、13日(月)まで約3日間・・・繰り返し、メンタルも擦り減ってしまいました。

風邪の治し方なら理解していますが、今回の症状は・・・お手上げでした。兎に角、これ以上熱が上がらないように、体を温めたり冷やしたり、解熱剤を飲んだり「もしかして花粉が原因では?」と思い、花粉症の薬も・・・。喉の痛みが無いので、ある程度の食事も食べようと思えば食べることも出来ました。目の奥の痛みも強烈だったので、デバイスはもちろん、テレビも観れず、本も読めず・・・。プラス頭痛・・・音楽を聴くことも出来ず、ただただ、う〜う〜言いながら横になり、落ち着いたら、瞑想モードに入るか、色々なことを反芻したり考えたり、イメージトレーニングをするしかなく。

メンタルが底辺以下の場合は、大抵「どうやったら楽にXねるかな」と、様々な自X方法と場所を考えます。ただそれも3日間も経てば、飽きてきます。頭痛と目の奥の痛みにも飽きてしまい・・・13日(月)の夕方頃、何かが吹っ切れたように「あ"〜〜〜旅に行きたいっ!」と唱えてみました。そしたら、今までとは違う暑さが体内から湧き上がる感覚に・・・。「ん?何だ?今の感覚は??」と思い、「旅に行きたいっ!」と再び唱えてみました。すると、また同じ感覚に・・・。意味が分かりませんでした。

ただ・・・底辺以下の状況から浮き沈みを繰り返している中、色々なキーワードを呪文のように試して、メンタルコントロールごっこをして遊んでいましたが、それにも飽きてしまい、半ギレ状態で出たキーワードが、「旅に行きたいっ!」でした。クレイジーなジャーニーという訳でも無いのですが、もちろん旅は大好きです。国内外問わず、大好きです。

ここで感じたのは、所謂、”前向きな思考”、”ポジティブシンキング”が、体や病気に作用するという点です。でも流石に激痛で唸っている時に・・・その思考には、なかなかなれるものでは無いと・・・。そんなこんなで、何度も何度も何度も、「旅に行きたいっ!」「旅に行きたいっ!」「旅に行きたいっ!」と・・・。

お陰様で、その夜には、回復傾向に。本当に不思議なモノです。

この「旅に行きたいっ!」というキーワードの裏に「写真が撮りたいっ!」も、もちろん含まれています。倒れている最中、夢の中で何度も写真を撮っていました。

近所にて〜X-T4 / NOKTON 35mm F1.2

ここからが本題です


本題の”目を閉じてまばたきしたまえ”どころの話じゃなく・・・とは、その翌日、14日(火)の夢が、今までの感覚よりも・・・さらにヴァージョンアップしてしまったことです。4Kの映像が8K・・・それ以上になったような感覚です。輪郭、質感、色味、全てが・・・。さらにさらに、音や手足に触れる感覚が、ほぼ現実世界と変わらないレベルに。もちろん、夢の中で観ている夢が、その感覚レベルに。「あ〜これは夢だな〜」と分かっているのですが、「待てよ・・・これは夢の中なのか、夢の中の夢なのか?」と分からなくなる程で・・・それで身の危険を感じました。完全に目が覚めて、自分の体を触っても「もしかしたら、これは、まだ夢の中?」と・・・。なんとか病という病名がありそうな・・・。

よくある話なのか、どうなのか分かりませんが、自分自身の問題でもあるので、忘れずに書き残しておこうと思い、前編と後編に分けて書かせて頂きました。ちなみに、今朝、15日(水)の夢は、その感覚を引きずったまま、知り合いや友人、見ず知らずの人達とのバトルロワイヤルでした。これ系は、昔は毎日のように観ていたので、慣れっ子と言えば慣れっ子なのですが、問題は、映像や感触が、かなりやばいということです。実際に、人を殺めた経験は、もちろんありませんので、そこは・・・という話ですが、血の生臭さ、ヌメ〜っとした質感、聞こえる断末魔などなど、頭がおかしくなるレベルの悪夢でした。

一体・・・何が起きているのか・・・。高熱と頭痛、目の奥の痛み・・・頭、目の奥・・・夢は脳内で・・・。やはり”脳”が関係していることは間違いないと思います。

13日から、国内でのマスク生活に変化が出始めて、旅行などにも騒動前とは言えませんが、行ける人達は普通に行っている状態です。海外からのお客さんも増えています。その点で、以前のようなハードなストレスがかかっているとは考えにくく、単純に「ストレスが原因では?」という話でもなく・・・やはり気になるのは、あの”高熱”です。

余談ですが、ふと思ったことがもう一つあります。それは”連日参拝”です。参拝が悪いとはではなく、神社との相性の話を聞いたことがあります。特に・・・お稲荷さん。これには、少し心当たりがあり、唯一、連続参拝がストップしてしまった、2022年4月9日の前日は、あっち系の能力がない私でも「ここは・・・参拝しない方がいいのでは?・・・でも、せっかくだし」と思って参拝をした後、具合いが悪くなって、ダウンしてしまった経験も。なんとも言えない話ではありますが、ゼロでは無いのかなと・・・。ちなみに前編で書いた、生まれ育った街で訪れた神社にも、今まであまり気になっていなかったところに、小さなお稲荷さんがあり、お参りさせて頂いたことは事実ですが、そこで、妙な違和感は一切感じませんでした。

今回のこの話をマイナスと捉えるか、「あれ?また覚醒してしまった(笑)?」とプラスに捉えるかが、最大の問題だと思いますが、私は後者です。もちろん、倒れている時は辛かったですが、命までは取られませんでしたので、プラスにと捉えています。「何かの修行だった?」とも・・・。

”お稲荷さん”には何も罪も無いですが、今後・・・少しの期間は、あまり近くに寄らず、少し距離を保って遠くから手を合わせようと思いました。

近所にて〜X-T4 / NOKTON 35mm F1.2


ちなみに・・・最終的に孫悟空の『緊箍児(きんこじ)』は・・・

物語の最後、第百回において、孫悟空は三蔵法師に「お師匠さま、いまじゃおれさまも、あなたと同じように、仏になった身なんですぜ。もうあたまに金箍を嵌めておくこともないでしょうが?それともまだ、『緊箍呪』とやらをとなえて、おれさまを無理やり、しめつけるつもりですかい?(略)」(『西遊記 10』 中野美代子訳 岩波書店 2005 (21831573)p404)と言いますが、三蔵に言われて頭をさわってみると、いつのまにか金箍はなくなっているのでした。

https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000128702

仏?


もしも・・・目に見えない『緊箍児(きんこじ)』の影響だとしたら、死ぬまで付き合って行こうと思います(笑)。

最後に・・・オマケのオマケの余談ですが・・・私の母親の名前は・・・『きんこ』です。

近所にて〜X-T4 / NOKTON 35mm F1.2

前編・後編を読んでくださった方・・・お付き合い有難うございました。皆さんも・・・くれぐれも体調管理に気をつけて生きて行ってください。間違っても、赤い牛の”紫色”の新作などを口に入れないでください。翼を授かって戻って来れなくなりますので・・・。

近所にて〜X-T4 / NOKTON 35mm F1.2


あっ、そう言えば、13日(月)の夜、眠る前・・・たまたま、こんなdopeな動画を観ていました。


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