13000円という金額
久しぶりに携帯ショップでの出来事を振り返りたい。今から書くことは、辞めた今でもたまに思い出す。
先輩スタッフが、現在月々13000円支払っているお客様を対応していた。
私は遠くから勉強のために様子を見ていたのだが、よく聞くと、
「今と同じ料金で、スマホがもう一つ契約できる。何かあったときの予備用や家族に持たせるとこもできる」
という、いわゆる新規契約の提案をしていたのだ。
携帯ショップにおいて提案というのは
日常的なのだが、新規契約を提案して
契約に至るというのは一日のうち1回あるかないかというものである。
今、先輩が行っているこの仕事はとても
重要なものだった。
結果、そのお客様は
故障したケータイを機種変更したのに
加えて、追加でもう一台契約した。
スタッフの話を受け入れた状態で
その日を終えた。
それから1週間後
そのお客様が、来店された。
とっても怒っていた。
先輩スタッフは、別のお客様を対応していて、私がそのお客様の話を聞くことにしたのだった。
怒っているお客様から
何があって、どういうお気持ちなのか、
私は聞くことに専念した。
そうすると、
「そもそも13000円だったのが、高かった。これまでは、13000円という料金が普通だと思っていたが、この間別のお店で、もっと安くできると分かった。しっかり伝えてくれ。」
そのお客様は、
今の自分は13000円が適正価格で、
しかももう一つ契約できるということに
魅力を感じたのであって、
安くできるのに高い料金のまま、
もう一つ契約できるのは魅力では
ない。
ということだった。
私は、この出来事を今も思い出す。
当然だが、価値観は人によって変わる。
価値観は変化する。
伝えなくてはわからないことがたくさんある。
皆さんも、ショップにいったら
よく聞いて、お話してみてください。
では。
かいぬし