見出し画像

鶴舞線のどんより感はどこから来るのか?

かれこれ30年以上名古屋に住み、昔から日常的に地下鉄鶴舞線を利用してきました。昔は気にならなかったのですが、1年ほど前から「あれっ、鶴舞線って何かどんよりしてない...?」と小さな違和感を急に持ちはじめました。

最近はその違和感が爆発してしまい、鶴舞線に乗るたびに”どんより感”が気になってしまう始末(笑)。

そこで、自身の頭の整理の意味も込めて、鶴舞線がどんよりしている理由を考えてみました。

1. 壁の色

鶴舞線と言えばこの壁の色。ベージュに近い色のようでそうでもない。何色と言えばいいのでしょう、鶴舞線色?(笑)

1970年代後半から80年代前半にかけて大部分が開業した鶴舞線。当時は高度成長が一服し、公害問題、世界経済低迷などがあった時代で、自然志向の高まりからアースカラーやナチュラルカラーが流行したそう。

鶴舞線の壁も”一応"アースカラーではあるので、壁の色は開業時の流行も何らかの関係があるのかもしれませんね。

2. 薄暗い

他の路線から乗り換えて鶴舞線のホームに入ると「なんか暗くないか...?」と感じます。SNSでも「暗い」「薄暗い」「ホラーだ」等の書き込みを時々見かけます。

本当に暗いのか、ただの気のせいなのかは分かりませんが、鶴舞線は暗いと多くの人に感じさせるのは事実のようです。

3. 昭和感

昭和後期に開業し、その後大きな改装は行われていない鶴舞線。駅全体から昭和の香りが漂います。

大都市・名古屋の主要鉄道の1つという「先端性」の特性を持ちながらも、どの駅も最新になりきれず昭和の雰囲気のまま。そのギャップに萌えますね(笑)

4. 殺風景

「質」より「量」が重視された開業時の時代性なのか、駅の施設から”芸術の香り”が全然しないです。もちろん公共施設だからということも理由としてはあるでしょう。

写真の通路は色の変化、メリハリに乏しく、見事なまでの寒々とした殺風景(笑)。このどんよりした長い通路を夜に1人で歩きたくないわ。

5. 連続する無個性な駅

庄内緑地公園〜上小田井間を除き、鶴舞線は1977年〜1984年の比較的短い期間に順次開業した路線です。

そのような背景から、どの駅も似たような構造、材質となっており、同じような見た目の駅がずっと続きます。駅に個性が無いのです。

明るい雰囲気の駅が続けば良いのですが、鶴舞線は暗い雰囲気の無個性な駅が延々と続きますw ひょっとすると、これが鶴舞線がどんよりしている最大の理由なのかもしれません。

まとめ

「壁の色」「薄暗い」「昭和感」「殺風景」「連続する無個性な駅」、以上5点が私が感じる鶴舞線のどんより感の理由でした。

最近は鶴舞線のどんより感が面白くて、鶴舞線の駅に着くと「うわー、めっちゃどんよりしてるじゃん!!」と1人で内心大盛り上がりですw

どんより感に対し「駅を早くキレイに改装しろ!」とイライラするのか「このどんより感は味わい深い」と面白がるのかでモノの見方が変わります。

鶴舞線のどんより感は人生で大切なことを教えてくれます。なかなか奥が深いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?