SONY α6700の熱停止問題に悩んでる話
先日、カメラを買い替えました。
このno+eでは言ってませんでしたが、最後に投稿した2021年時点ではSONYのα7Cを使っていたものの、それからPanasonicとSONYを行ったり来たりした挙げ句、SONYのα6700に舞い戻ったのです。
詳しい話は下記の動画を御覧下さいませ。
で、α6700なんですが・・・良い!
サイズ、重量、機能、価格、そのどれもが丁度・・・良い!
所有感も満たしてくれて、手に入れてから暫くウキウキしていたのですが、いざ本格的にメインカメラとして運用してみたところ、撮影開始から10分程度で熱停止が起きてしまったのです。
突然の熱停止問題に悩む
そりゃ今までもありましたよ、熱停止。
でも、それは炎天下の中で使った時だたっり、昔、発熱に弱かった頃のGoProを使っていた時の出来事。
でも今回は夏場とは言えエアコンの効いた部屋の中での撮影。
最近はめっきり熱停止もなく平気で長回ししてたのに、α6700にした途端に熱停止を食らってしまい正直戸惑いました。
今更ながらに熱停止の原因について調べてみると、以下のような原因であることがまとめられていました。
自動電源OFF温度が「高」になっていない
モニターを閉じたまま撮影している
記録形式がリッチ過ぎて負荷を掛けている
USB給電しながら使っている
SDカードにもよる
α6700所有者の方々が熱停止問題について記事にしている所を見ると、やはり発熱には気を使わないといけないカメラらしい。
と言うか、今まで何も考えず使えていた事が幸せだったのか。。。
取り敢えず、簡単なものから手を付けてみて、解決の糸口を見つけて行こうと思う。
熱停止の原因を探って解決を試みる
原因1 「自動電源OFF温度」の設定
これはミラーレスカメラなどに良くある設定で、本体が高温になった際に自動で電源を切るかどうかの設定が各メーカーのカメラにあります。
SONY系だと上記の様な設定を選べるようになっており、デフォルトの「標準」では少しでも熱がこもると直ぐに電源が切れてしまいます。
デフォルトで「標準」になっているので、あまり「高」に設定しない方が良いのでは?と思っちゃうところですが、SONYによると「高」にすることによってカメラ本体がかなり高温になるから、手に持って撮影しない方が良いよと、カメラ本体と言うよりも使い手の方を危惧しての配慮らしい。
もちろん、こんなものは真っ先に「高」に設定しているので、自動電源OFF温度の設定漏れが原因ということではありません。
原因2 モニターを閉じたまま使っている
これもよく聞く話。
動画撮影する際、モニターを閉じたまま使うと熱がこもりやすく停止しやすいというもの。
これは熱停止が云々という話以前に、もともとモニターは開いて撮影していたので、これも原因という訳ではありません。
原因3 USB給電しながら使っている
これは盲点でした。
確かに熱停止した時はPCにUSBで繋げて、PC側から操作しながら撮影していました。天吊り撮影等はカメラのモニター見ながらの撮影が出来ないので、PCからのリモート撮影は重宝していたのですが、これは同時にUSBから給電しながら撮影する事となり、給電すると少し本体が熱を持つので、熱停止し易いというもの。
PCからのリモート撮影はやめる訳にはいかないので、PCとの接続をUSBではなくWi-Fi接続にしてみたのですが、熱停止は止みませんでした。
原因4 SDカードにもよる
ネットで調べてみるとSDカードによっても発熱量が変わると書いてる人がいました。うちでは下記プログレードのコバルトシリーズのSDカードを使用しています。
SDカードとしてはかなり高価なものとなりますが、品質が良く高速転送もできるので愛用しているのですが、この高速転送というところで発熱量が増すのかなと推測。
プログレードには少し転送速度を抑えた廉価版のゴールドシリーズもあり、そちらも持っているので切り替えようかとも思いました。
しかし、プログレードによると、コバルトシリーズはpSLCというメモリーを採用していて低消費電力で書き込み速度も速く、カメラエンジンが使う電力も抑えられて、むしろ発熱を抑えるとのこと。
う〜ん、、、これも違うかな。
原因5 記録形式がリッチ過ぎて負荷を掛けている
α6700にしてから、記録方式はXAVC HS 4Kの60Pで撮影しています。
YouTubeに投稿している動画が30Pなので、倍の60Pで撮影する必要はないのですが、データビットレートが45Mbps、しかも10bit撮影出来るのに対し、30Pで撮影するにはXAVC S 4Kにせねばならず、XAVC HSからSに変わることで圧縮形式がH.265からH.264形式となり、データビットレートが60Mbpsと、むしろファイルサイズが大きくなり、しかも8bit撮影になってしまう。
仕様上だけで見るとXAVC S 4K 30Pを選ぶ理由は無かったのですが、データビットレートが低いということは、それだけカメラ側が頑張って圧縮しているという事になるだろうし、やはり60P撮影と30P撮影では、カメラの負担も相当違うのでしょう。
実際にXAVC S 4K 30Pで撮影したところ、1時間程度撮影することが出来たので、これであれば運用に耐えられそう。
ファイルサイズや10bit、60P撮影による1/2スロー再生も可能と、あらゆる面でXAVC HS 4K 60Pの方が魅力的なのですが、熱停止には勝てません。
普段の常用使いでは、XAVC S 4K 30Pで撮影するしかなさそうです。
トホホ・・・
カメラを冷やすという発想
原因は分かった。
4K 60P 10bit撮影は魅力的だけど、α6700の小さな筐体には、やはり酷な事なのでしょう。
でも、諦めきれない!
と、思うのは人の性(さが)。
だって仕様上は4K 120Pも撮影出来るカメラだよ?60Pぐらい熟(こな)してもらいたいじゃないですか。
という訳で下記のカメラ用冷却ファンなるものを買ってみました。
α6700を使ってる人は、結構この冷却ファンを使ってる人が多いみたい。
早速取り付けて撮影してみました。
確かに60P撮影でも30分以上の長回しに耐えられるようになりました。
・・・なりましたけど、、、ファンの回転音は無音ではありません。
編集で消せるレベルではあるけど、ファンノイズがどうしても入ってしまうのと、そもそも小型軽量が良くてα6700にしたのに、撮影するためにアクセサリーで重量が増すという事に納得がいかない。(地味に冷却ファンの充電も面倒だし。。。)
冷却ファンを付けての撮影は、屋外や、どうしても60P、120Pで撮影したい時だけにし、やっぱり常用はXAVC S 4K 30Pで撮影する事にしました。
以上、だらだらと書き連ねてしまいましたが如何だったでしょうか?
同じような悩みを持ってる方へ、少しでもお役に立てれれば幸いです。