岐阜にできたfoo bar cafeについて根掘り葉掘り聞いてきた
エンジニアと人生コミュニティではいろんなエンジニアが日々進捗を求めて行動をしています。
わかりやすいものだと記事を書くとか、個人開発アプリを作る、とかですね。
そんな中でも、異彩を放った進捗が「カフェをオープンした」でした。
ただ、場所が岐阜県にあったので気軽に足を運ぶのは難しかったのですが、帰省する合間に行ってみようと思い、ついでにインタビューしてきました。
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自己紹介
か:今日はありがとうございます。簡単に自己紹介をお願いします。
よ:普段は可茂IT塾というギルドっぽい会社を経営してましてそこでアプリの開発をしてます。会社の中で自分たちの場を作ろうと思って、カフェ兼オフィスみたいなのを始めたというような感じです。
か:今回開いたfoo bar cafeってどんなカフェなんですか?
よ:ここはもう半分仕事場ですね。一緒に仕事をしているメンバーが何人かいるので、その人たちが使える場所で「他の人も来ていいですよ」という場所ですね。
か:可茂IT塾にはオフィスはあったんですか?
よ:今までは南に1、2分行った所にコワーキングスペースがあって。そこが「こやぁね」という岐阜弁でで来てねという名前なんですが、基本的にはそこで活動していましたね。
おすすめメニュー
か:お昼はカフェで夜はバーでやってると思うんですが、それぞれのおすすめのメニューとかあったら教えてください。
よ:夜のバーに関してはあんまり僕が関わってないんですよね。バーをやりたいという人がいまして、彼に完全に任せてます。
お昼は全部おすすめなんですよ!今飲んでるのはライトローストコーヒーっていうコーヒーなんですけど。
浅煎りコーヒーの手前というかコーヒー豆を焦がしてないっていうコーヒーで。
低温で長時間焙煎してるみたいな感じみたいですね。
豆そのものを味わえるそんなコーヒーになってます。
あとはトマトジュースと人参ジュースが100%のジュースがあるんですけど。
か:メニューの選定とかどうしたんですか?
よ:コーヒー豆は知り合いにそういう人がいたんで、その人の中で一つ豆を選んでもらってっていう感じです。
人参ジュースとマトジュースに関しては東京でギフト・ショーに行ったときに、たまたま岐阜県ブースで美味しい人参ジュースを飲ましてもらって「うまっ」と思って。
か:逆輸入!
よ:東京のイベントで岐阜の出展者と会って「うまいね」「これからカフェやるんです」って言って、岐阜に戻って来て打ち合わせして。そこのを出すっていう流れです。みんな地元のものです。
カフェを始めようと思った理由
か:そもそもなんですけどなんでカフェを始めようと思ったんですか?
よ:勢いですね!(笑)
これ結構よく聞かれるんですけど、その時々によって答えが変わってるような気がする。すごい段階を踏んで決めたとかではなく、なんかちょっと新しいことやりたいなみたいな。そういうところで前々から若干ちょっとカフェがやりたいなみたいなって思ってたんで。そこから後は勢いでみたいな。
か:僕らIT系のエンジニアってそういったことを将来的にやりたいなって思う人って多いと思うんですけど、それを実際にやっちゃうっていうところがすごいですよね。
よ:確かにね。それで言うとやっぱり、何人かでチームになってるみたいなところが大きいかな。結局1人だとこれは多分できなかったなって思います。
か:確かに。手伝ってくれるメンバーもいるし、コワーキングスペース代も浮くし、Wi-Fiもあるし、喉乾いたらコーヒーを注文すればいい。
よ:そうですね。
色々考えると何人かいるならありだなという感じでしたね。
か:なるほど。ITを主題で押し出したりしてると思うんですけど、その上で何か意識したこととかあったりしますか?
例えばWi-Fiは絶対マストじゃないですか、コンセントもあると嬉しい、他に何かあったりしますか?
よ:ここでITの相談ができるというところですね。あえてオープンに自分たちのオフィスだけにしてない理由は、地元にITを浸透させたいというか、地域のITリテラシーをあげたいみたいな。先ほどは勢いと話しましたけどそういうところの気持ちもあったんで、だからそういう相談ができるように入ってきやすいようなみたいなそういうところは若干心がけてます。
以前はバーだったんで暗い雰囲気だったんですけど、それを明るくしたりして。
か:確かに結構明るいですよね。
よ:外からも見えるようにして、そんなところはちょっと気をつけたかな。
か:地元の人たちのITリテラシーが上がって、じゃあIT系の仕事を頼みたいとなったらとりあえずここに来ればいいとか、そういうのがいいですね。そうやって仕事が循環で回っていけば地域活性じゃないですけど、そういうのもできそうですよね。
名前の由来
か:foo bar cafeってちょっとは変わった名前だなと思っていて、エンジニアにはちょっと馴染みあるんですけど「foo bar」って何やねんみたいな。
この辺の名前はどうやって決めたんですか?
よ:これは名前どうしようかなみたいなことをエンジニアと人生コミュニティで投げたらmikkameさんが大喜利を始めて
か:勝手に色々検討して投げてましたね。
よ:それで「foo bar」って来てめっちゃいいなと思って。Barもやりたいみたいなところがあったから。
ただ、「foo bar」で終わるとBarになっちゃうんで、飲食営業じゃなくてBar営業の許可とかになってくるんですよ。飲食営業の方の許可を取るために最後にcafeをつけました。
か:なるほどそういうのがあるんですね。
よ:色々あるんですよ。営業許可の申請のところに形態みたいなのを書く場所があって。
か:ちなみに「foo bar」っていうのはエンジニア的には適当な名前みたいなイメージですね。プログラミングのコードの中で、これといった名前がないような時に、適当な名前としてfooとかbarとかhogeとかmogeとか付けとくみたいな。そういう感じで僕らは結構なじみがあって、エンジニアにとっては入りやすそうな名前ですよね。
ロゴについて
か:ロゴ可愛いじゃないですか。
半分の丸と四角みたいな。あれはどうやって決まったんですか?
よ:昔から一緒に仕事とか、個人開発とかしてるデザイナーがいて、10年くらいの付き合いの人がいるんですけど、その人に依頼しました。
途中ちょっと迷走してた時期もあるんですけど、どっかでパッチンって来たみたいで「めっちゃいいのできた」って連絡が来て。僕もいいなと思って一発で決まりました。
意味としてはコーヒーカップみたいな風にも見えるし、ワイングラスの風にも見える。あとは下にバーがあってみたいな。結構こういうITっぽい雰囲気というかとかがいろいろ組み合わさった完璧なロゴが出来ましたね。
か:今日そこを歩いてきたら「どこだろう?」と思って見てたんですけど、パッと目に入って、割と目を引く感じになったなと思いました。
変わったメニュー
か:ちょっと変わったメニューでMacBook Airのレンタルがありますよね。そういうITカフェならではの取り組みというか、そういうのってどういう意図があってやろうと思ったんですか?
よ:地元の学生とかがアプリ開発とかプログラミングに興味があっても、なかなか自分でパソコン持ってないみたいなのが、地方の現状なんですよね。そういう人たちはここに来れば触れるような場所にできたらなというのがあります。
あとは、ここでアプリ開発の体験会をやったりとか、そんなようなことをやってたりはしますね。
か:いいですね。貸し出し用のMacBookは何台あるんですか?
よ:6台あります。
か:すご!全部出ることあるんですか?
よ:1台もなかなか出ないです(笑)なかなか意図した通りにならないというか、講座では全部使うんですけど。
か:じゃあどんどんセミナーを開いて使う機会を出していかないともったいないですね。
よ:でもセミナーは別に儲からないんで難しいんですよね。自分たちの負荷になるんでなかなか最近は数多くはできてないです。
すごいやる気がある人には貸し出しちゃって、持って帰ってもいいよみたいなそのぐらいの方がいいなと思ってますね。
か:レンタルサービスとかの方がいいかもしれないですね。
可茂IT塾とは
か:さっきの方にも名前はチラっと出てるんですけど、ここと可茂IT塾って密接な関係があるかなと思ってるんですが、そもそも可茂IT塾って何なんですか?
よ:最初もともとは僕は地元に戻ってきた時になんかこの辺でスタートアップ的なことができたらいいなというのがあったんですね。東京とかだとたくさんある中の一つになっちゃうんですが、こっちでだとそんなにいないので目立つというか、なんかより面白いことができるんじゃないかと思ったのがきっかけですね。
あと、地方ならではビジネスをいろんな地方に流用できるというか、そういうことも考えられるかなと思って。
こっちでそういうことをやりたいなと思ったんですけど、まずエンジニアが自分しかいないので、まずはエンジニアを増やすことが必要だということで。
その時は個人で会社をやってたんですけど、その中の企画で、可茂IT塾という名前をつけてアプリ開発の体験会を何回かやったのが始まりですね。そこからできるようになった人に僕の仕事の一部を分配して、僕の会社のアルバイトみたいな形でやりつつ。そういう人が2、3人と増えてきたので、それだったらちょっと自分の会社だとやりづらいなと。
また、同じように一緒にやっていきたいという人もいたので、それだったら可茂IT塾を新しい会社にしちゃってそこで仕事をとって、自分がやった分は自分の会社に入れて、他の人がやった人は他の人に入れて、みたいなそういう形にしようと思って作りました。
ただ、できるようになった人が自分の仕事をとってくるというのが、スキルがついても実績がないとできない、難しいですよね。特にリモートでやるとより難しいですし。
可茂IT塾で取ってきた仕事を一緒にやって、実際に1個2個と実績をつけてもらって、おいおい自分で仕事をとっていきたいってなったら「どうぞ」って感じで、独立した人も数名います。
か:独立した人は引き続きこの辺で働いているという感じなんですか?
よ:東京に行った人もいますし、ここでずっと仕事して自分で仕事をとってリモートでやっていた人もいますし、まちまちですね。
か:ちゃんとそういう実績ができる人もいていいですね。基本ここのスタッフは可茂IT塾をやっているという感じなんですか?
よ:そうですね。
か:そこに対してアルバイト代で出ているという感じなんですか?
よ:今は出てなくて実はお客さんが少ないのもあるんですけどお昼代ぐらいしか出しなくて。店番をお願いしていても、そんなに忙しくなることはないんで。
お客さんは基本的にまず席料300円があってプラスドリンクという形なんですけどメンバーの場合は自由に使って大丈夫なので、可茂IT塾の仕事の場みたいな感じですね。
今後について
か:foo bar cafeとか可茂IT塾とかの今後の展開とか何か考えてますか?
よ:さっきスタートアップやりたいみたいなことを言ったんですけど、なんか若干センスないなと感じてきて、どうしようかなと思っているところです。
最近この辺では言ってるんですけど、地元に強いサッカークラブがあって、そこでおいおいJリーグを目指したいなと勝手に思ってます。
まだ全然別にそこのサッカークラブの中の人とかではないんですけど(笑)
可茂IT塾とか関係なくなってくるんですけど、スポーツを軸にビジネスをして、サッカークラブがちゃんと上のカテゴリーにどんどん上がっていけて事業として回るサッカークラブを作ってJリーグ目指すというのが、最近の個人的な野望です。
でも結局そういうところにもITとか必須になってくるんで、そういうところとうまくこう可茂IT塾も絡みながらやりたいですね。
結局は僕らとして組織をでかくしていくっていう願望は全然なくて、だからみんな個人事業主で一緒に仕事して、自分で仕事とって来れるなら独立していいよみたいな、そういうスタンスなんです。
最近一巡して、地元で新規に学びたいという人が一旦落ち着いてて、割と今はできるメンバーだけでゴリゴリやってる感じになってます。
スタートアップがうまくいかないんだったら僕も自分でやりたいことをもううガッとやっていくかな、みたいなことを考えています。
サッカークラブ自体はあるんで、あとはいかにそこの中の人と繋がって、同じような野望を持ってもらえれば、力になりたいなって思ってます。
か:サッカースタジアムができたりとか、そうするとここにまた人が流れてきて、地域も活性化しそうですね。
面白いけどぶっ飛んでますね(笑)
よ:そうなんですよ(笑)今後の展開って言ってなんかとんでもない話になる。
か:いやーいいじゃないですか。
最後に何か一言ありますか?
よ:東京にはハックバーとか色々あると思いますけど、地方でこういうエンジニアカフェみたいのはなかなかないと思うんで、ぜひ岐阜に遊びにきてください。名古屋とかでも遊びに来ることがあればふらっと寄ってきてもらえると嬉しいそうですね。名古屋から1時間くらいでこれるので。
か:今日はありがとうございました!
よ:ありがとうございました!
foo bar cafeのサイトはこちら
まとめ
エンジニアがカフェを開いた理由や、工夫したことなどを聞いてきました。
名前にcafeを付けないとbarのみの扱いになってしまうというのが個人的に「なるほどー」と思いました。
将来やりたいことがぶっ飛んでて笑いましたが、是非叶えて欲しいですね。
またこういうインタビューとかもやりたいと思ってるので、受けてもいいよー、話したいよー、という人いたら声かけてください!