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誰にも悩みを言わない気高さ

皆さんが誰かに悩みを話したくなるのはどんな時だろうか?
悔しさとか怒りとか寂しさとか、そういう感情を持て余した時だろうか。解決策が欲しい時だろうか。それとも両方だろうか。

私は前者のことが多い。
悩みは「人に義理を通しながら意見を主張して、その場に立ち続ける」ことで大半は何とかなると私は思っている。
しかし、この「その場に立ち続ける」というのが難しく、「逃げたい、怖い」と思う感情と常に戦わなければいけない。そこで、悩みを話せて寄りかからせてくれる人に無性に会いたくなるのである。

偉そうだが、私は「寄りかからせてくれる人」が誰でも良い訳ではない。
絶対に私から逃げない人だと確信できなければ、悩みは話せない。宿木になってくれる人でないと話せない。負担になるのが怖い。
私の悩みを真剣に考えてくれて、しょうもないこと考えるなと跳ね返さず、本心で受け止めてくれる。こういう人にお悩み相談したい。

でも残念なことに、こういう人はなかなか現れない。短期的にはいくらでも優しさを渡せるけど、長期に渡って続けるのは難しいからだと思う。
いつ解決するか分からない人の悩みに、私だったら時間を使っていられない。仕事でない限り。

人の悩みは目に見えないから、向き合うのにすごく体力を使う。ブラックホールに言葉を流し込んでいる感覚。私の例でいうと、悩みを話し出すとブラックホールの入り口がひらいて、慰めをもらって満たされても、慰めを求める引力は止まらない。

聖人に無限に悩みを聞いて欲しいって、なんか宗教にハマってる人感がある。

悩みや負の感情を己の中で解決できる人は、強くて頼られる人だと思う。
私自身が私を導ければいいなぁと思う今日この頃である。

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