就活中に生まれた、会社のために生きる犬になりたいという気持ち
私には生きる意味がない。
これは今就活中で、挫折を繰り返しているからという訳ではない。
小学生の時に宿題が終わらず、しにてぇなぁとふと思ったことが発端で、それからというもの、物思いにふけると、どこからか死神の囁きがやってくるようになった。
勉強ができる人でいたい。役に立つ人になりたい。有能になりたい。認められたい。そういう思いで生きてきて、そうやって頑張ってきたことしか、自己PRで話せない。そりゃそうだ。
部活で顧問から罵倒されたこと、アルバイト先で使い物にならず過呼吸になったこと、保育のボランティアで子どもが全く言うことを聞いてくれなかったこと、全部自己分析をしたら思い出した。私は何事も上手くできなくて、キモくて、頑張るしかなくて、頑張ってなかったら認められない。それは当たり前。みんなそうだ。
頑張ってなくてもあなたのことが好きだと言ってくれるのは親しかないが、私の親はそういう存在ではなかった。でもまあそういう人もかなりいると思う。ありふれた不幸自慢だ。それでも1人で頑張るしかないのだ。
私は認められたい。社会にも、会社にも、同僚にも、みんなに認められたい。仲間になりたい。だら、就職活動がすごくやりがいがある。有能かどうか判断するテストを受けさせてもらえる。私のことを深掘りして知ってもらえる。ありがたい。
それで、私のことを必要ない人間だと言ってほしい。そしたら、そしたら、そしたら、
それでも私だって生きたいんだよ。だから、必要とされるために、生きがいをくれる人のところに行くために、必死に就職活動をしてる。
それで、私のことを必要ないと言ってくれる企業ばかりだったら、私は未練なく、
飼い主を募集しています。
私に生きる意味を教えてください。
そういう気持ちで、毎朝スーツを着て、パソコンの中の人に向かって愛想よく汗かきながら喋る毎日を送っている。