NeurIPS2023(メモ)
生成AIの喧騒の中、最先端の研究に触れたくて、NeurIPS2023へ行ってきた。Jazzの街ニューオリンズまで。
一応説明しておくと、NeurIPSはAIのトップカンファレンスの1つで、毎年この時期に行われている。
日本企業からの参加者は、味の素、オムロン、ソフトバンク、ソニー、三菱電機、ファーストリテイリング、IHI、横川電機、NECあたりの方を見かけました。あとはアカデミア。
企業展示もあるけど、ここは学会。特に理論系の基礎研究の発表が多く、こういった地道な研究が生成AIの発展を支えている。昨今の生成AIブームは、そんなことにはお構いなしだけど。個人的には、こういった研究にもう少し光があたって欲しいと思う。
インターネットを使うときに誰もインターネットの仕組みを意識しないし、電子機器を使うときに半導体の理論は関係ないのだけれども、知能の仕組みを数理科学的に理解することは、とても興味深い。
ChatGPTもパラメータの規模は革新的だが、手法自体はこれらの基礎研究の積み重ね(組み合わせ)だ。発表は「生成AIばっかり」と言っている人が多く、確かにそうだったけど、強化学習や最適化もあるし、LLMやDiffusionModelも手法の1つとして相対化されていた。
企業ブースは派手な所もあったけど、研究は地に足のついた感じで良かった。さすがはNeurIPSなのですが、投稿数も採択数も増えたので、玉石混交になったとの声もちらほら。(研究の詳細については、その界隈の方がレポートしてくれると思います。)
Whovaというアプリのおかげで、参加者同士が気軽にコンタクトを取れ、日本人コミュニティでも海外コミュニティでも、夜のmeet upにも参加した。
こういった基礎研究に尊敬と憧れを抱きつつ、ビジネスとして業界全体を盛り上げていきたい。