お小言禁止令
2023年2月6日(月)
このところ、ノコ(娘小3)の不機嫌がひどく、親子関係が悪化。
私もむーくんも余裕がなくなっている。ノコの「ヤダヤダ」を受け流せなくなっている。
今朝のノコは朝食の時間になってもテーブルにつこうとしない。ソファーにひっくり返り、背もたれに足をのせた姿勢で本を読んでいる。
今日、私は朝一で小学校のボランティア活動があるため、ノコの登校後、すぐ家を出なければならない。動こうとしないノコを見ていると、何か小言めいたものをいいたくなる。
「朝ご飯の時間だよ。食べ終えたら、朝の勉強してね」
それだけいって、洗濯などの家事や自分の身支度に集中する。
朝の勉強とは、通っている学習塾の宿題のことだ。国語2分、算数3分と解けた/解けないではなく、時間制限で取り組む。だから、準備を含んでも10分もかからない。
ノコはこちらを見ないし、返事もしない。
2階で洗濯物を干しながら、深呼吸を繰り返す。
ノコはノコ、私は私。ノコのことで私が心グチャグチャになっちゃいけない。
勤務中のむーくんにLINEを入れる。
今日のお願い。
ノコさんにはいいたいこと山ほどあるけれど、今日一日はお小言NGでお願いします。
一日じゃ変わらないかもしれないけれど、どう変わるか見てみたいの。
「何時までに〇〇して」は、「〇〇は何時にはじめる?」にいい換えて、その時間が近付いたら予告、もし時間が経過してもしなかったら「〇分過ぎたよ」と事実のみを伝えてね。
食事を残してもノーコメント。
悪い行動は注意せず無視。よい行動は認める発言を!
様子を見たいので、どうぞご協力をお願いいたします。
むーくんから「オッケー」と陽気なスタンプでの返信が届く。
私がした提案だけど、ストレスたまりそう…と思わずつぶやく。
居間へ行くと、ノコは学習塾の宿題を終え、ソファーに寝そべっていた。
朝食はまったく手をつけず、冷蔵庫へ入っていた。食べない、という。
学習塾の宿題は満点。ノコを信じないわけではないが、実は怪しい。1ヶ月分同じ傾向の計算問題がまとめられているのだが、昨日今日といきなり満点が続いている。
「よく頑張ったねぇ。急に解けるようになったなんて、わかってきちゃった?」
そう声を掛けると、ノコがちらりと私を見た。その目が泳いでいる。
その後、学校の音読と計算カードは拒否。集団登校の集合時刻が過ぎ、班長が迎えにきた。「いってきます」もいわず、私を見ることもなく、無言で家を出て行った。
朝の大不機嫌をどうやったら忘れられるのか!
ご機嫌で帰宅し、ランドセルを放って「漏れちゃう漏れちゃう」とトイレへ駆け込み、「〇〇ちゃんたちと遊んでくる!」と飛び出していく。
5時に公園から帰ると宿題から入浴まですべてにおいて「ヤダヤダ」「面倒くさっ」「やんないから」「しないし」を就寝まで連発。
“お見事”としかいいようがない。
帰宅したむーくんは、私がお小言禁止令を出したためか、いつもよりかなり口数が少ない。
ごめん、むーくん、と心のなかで謝る。
ノコのマイナス発言に返さないようにすると、本当にいうことがなくなる。
無心……
感じちゃいけない。考えちゃいけない。そんな感じだ。
ノコは宿題や入浴などに悪態をつきながらも、むーくんも私もそれに対して何もいわないせいか、睨んでだんまりになることはなかった。学校の話を次から次へと喋りまくる。父と母の様子がいつもと違うことに気付いていないらしい。
20時半、ノコは本を手に「よい夢を~」とのんきに自室へ向かった。
「読んでもいいけど、9時には電気を消しにいくからね」
「はーい」
約束通り、明かりを消しに行くと今夜は珍しくそのまま眠った。
このところ続いていた消灯後にノコがこっそりつけては私たちに消されるを繰り返す照明バトルは勃発せず。
サポートしてくださると、嬉しいです。いただいたサポートは、ありがたく私の「充電」に使わせていただきます。うふふ♪