はしゃげ!はしゃげ!
2023年2月11日(土)
今日は一日家族3人イベント尽くし。
むーくん(夫)は年休を取り、ノコ(娘小3)は習い事を欠席。
まずは、私の希望で町田にある町田市民文学館ことばらんどへ。
「詩画家・森田MiWの絵とことば いとしきモノ展」(会期1/21~3/19)を観る。
虫好きの私は、この作家さんの昆虫をデザインした雑貨がお気に入りだ。作品も見たいし、販売されているグッズも欲しい!
ただ町田市は我が家から遠い。ノコが学校に行っている時間帯だと、開館時刻目指して行ってもお昼も食べずに帰ってこなくてはならない。じっくり観るなら3人がいい。
ことばらんどはとても素敵な空間だった。本とふれあえるコーナーや貸し出し、それから小さな喫茶がある。会議室では文学に関わる催し物が開かれている。
展示会場は2階なのに、階段下から既に森田MiWさんの世界がはじまっていた。階段を上ると、わくわくする入口が迎えてくれる。平面作品だけでなく、アニメーション、携わった本の装丁、刺繍などの立体作品、ハンカチやポーチといったプロダクトの過程まで丁寧に紹介されていた。来てよかった。
家族3人だと、ノコをむーくんにまかせて、私は自分のペースで観てまわれるのでありがたい。
ノコは、博物館や美術館、ギャラリー巡りをする機会を我が家に来てはじめて持った。少しずつその場に合ったふるまいが身についてきたが、なにせ体にリズムが宿っている子だ。3年生とはいえ、突然そぐわない動きをして、まだまだ周囲をひやりとさせることがある。私かむーくんが見ていなければならない。
つい作品に見入ってしまうと、危険なのだ。
ハンドタオルやポストカードをたんまり購入。
顔がにやけてしまう。嬉しい。
館外に出ると、ちょうど昼時。町田でランチを済ます。
都心からほどよく離れると、その街だけで遊びも暮らしも成り立つのでおもしろい。どこでも目にするようなユニクロ、ダイソー、スターバックスコーヒーなどの衣料、雑貨、飲食店、大手銀行が並ぶなか、その土地だけらしい店舗が混ざり興味をそそる。
町田を散策できないのは残念だが、今日はもう一つイベントがあるので移動。
電車を乗り継ぎ、東京テレポート駅へ。
長めの乗車時間中、むーくんとノコはうたた寝。私はnoteの草稿書き。
お台場のビッグトップにてサーカス・エンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の「アレグリア-新たなる光-」を観る。
むーくんも私も出会う前からシルク・ドゥ・ソレイユを楽しんでいた。結婚してからは二人でも通った。ノコにも体験させたかったが、新型コロナウイルスが蔓延し、日本だけでなく世界中でショーが開催されなくなったため機会がなかった。
我が家に委託されたノコを連れていけなくて残念だった。
ようやく、ようやくだ!
明るい空の下、青と黄色のストライプ模様のテントが映える。
たくさんの人が列をなし、テントに吸い込まれていく。ノコは大人を見、子どもを見、ロビーに流れる映像を凝視し、売店に目を走らせる。
ショーがはじまると、次々繰り広げられるアクロバットな演目にノコは声を上げた。
「やっば!」
「骨折れるって!」
「落ちる落ちる落ちる!」
「うっそ、見て見て!」
演目のあいまあいまに登場する二人のクラウンのおかしげなやりとりには、言葉がわからなくともすかさず突っ込みを入れ、手を打って笑う。通じているらしい。
ノコの反応は落ち着きがなく、幼さが覗き、まだ子どもらしいふるまいの範疇だ。度を過ぎないよう見守る。
フィナーレには痛くなるほど手を叩いて、ノコはステージの演者に興奮を送っていた。
日中に刺激的なことがあると、ノコは夜泣きをする。今夜は泣くかと心配したが、翌朝起こすまで寝ていた。
ノコにとって、今日がまさにシルク・ドゥ・ソレイユを体験するのにちょうどよかったようだ。
どんな体験であれ、その子にとって味わうにいい時期がある。
私ははしゃぐノコを見たい。