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藁葺き小屋の作り方@九州/別府温泉



温泉ガスの結晶(湯の花)


入浴剤やスキンケア製品の原料として使われる、このふわふわな結晶
ここは九州。別府温泉の山の上で、作っています。

どのように作っているか、想像はつきますか?

今回は、この結晶を作るための、藁葺き小屋の完成までのレポートです。
ただ藁葺き小屋を作るのではない、この地だからこその工夫もたくさん織り込まれています。

(私が職人さんから習ったことを基に記します。)

藁葺き小屋の中で育つ結晶


①蒸気がよく通る地面をつくる。

この地域に近づくとツン!と鼻をつくような匂いがする。
地下から、硫化ガスを含む湯けむりが湧き出ている。

固くなって蒸気が通らなくなった地面。
ユンボを使用し掘り起こす。
柔らかくなった地面からは地下からの蒸気がもくもくと立ち上る。

ユンボを使用し地面を掘り起こす。蒸気が出てくるふわふわの地面を作る。


②柱を組み立てる。

ここで注意すべきことは、柱を地面に直接触れないよう、石を挟むこと。
常に蒸気が沸いているこの地。
石を置くことで、木が朽ちるのを防ぎます。



③竹組み

なぜこんなにも植物性の素材にこだわるのか。
やはり、それもここの土地の特性に影響されています。
硫化ガスが強く噴き出すため、金属性の素材を使用するとすぐにボロボロになります。そのため、釘などもほとんど使用せずに完成させます。

竹組み。私はこの光景が大好き!


④茅や藁を敷き詰め、竹と編み込んでいきます。

方向、編み方、全てに意味があり、面白い。

雨が伝わらないように、角度調整。
計算することは、「雨」「風」「蒸気の通り道」。

⑤藁葺き小屋の完成

①〜⑤まで、約4ヶ月で完成しました!

大きなふわふわの小屋の完成!


大型犬を見ているようなほっこり感。安心感。可愛い。
大きな有機物の塊って、なんて愛しいんでしょうか!??
(noteでは心の声も躊躇なく出していきます笑笑)

この藁葺き小屋は別府温泉の山の上、
「明礬」という地域に、点在しています。

ぜひ実際に明礬に遊びに来てくださいね!♨️


次回は、この藁葺き小屋の中で、実際に何が行われているのか。
レポートします!



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