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完全に機を逸した、第61回宣伝会議賞 グランプリ予想 〜眞木準賞・グランプリ編〜
さてさて、何やら公式の予想企画の結果も発表された後、ますますお後が悪くなりましたが、残しておくのも気持ち悪いので、吐き出して終わりにしたいと思います。
前回までのはコチラから
完全に機を逸した、第61回宣伝会議賞 グランプリ予想 〜シルバー賞&学生賞編①〜
完全に機を逸した、第61回宣伝会議賞 グランプリ予想 〜シルバー賞&学生賞編②〜
完全に機を逸した、第61回宣伝会議賞 グランプリ予想 〜ゴールド編〜
と、いうわけで残すは眞木準賞とグランプリなのですが、そもそも眞木準賞ってなんなのでしょうね?
人それぞれに眞木準さんのコピーに対する想いがあって、おそらく審査員の方々に聞いても皆さん違うのではないかな、と。
なんとなく、「ダジャレを駆使したコピー」と解釈してしまうのは好きではないので、自分なりに眞木準さんのキャッチコピーの魅力を言語化するなら、「意味を考えさせるコピー」「謎かけのようなコピー」でしょうか。
ある種、違和感のようなものを仕掛けて目に留めさせて、意味がわかると唸ってしまう、そんなコピーが眞木準さんの魅力じゃないのかな、と。
まぁ、その手法がダジャレだったりするのかもしれないのですが。
ですから、第57回の眞木準賞の「日曜日の味がする。」なんて、まさにそんなコピーだったと感激してしまいました。
で、そんな自分なりの解釈での予想はコチラでした。
眞木準賞(予想)
泣く子と育つ。
アカチャンホンポならではの
取り組みや魅力を伝えるアイデア
まさに違和感。「泣く子は育つ」をたったひと文字変化させただけで生み出される違和感(「寝る子は育つ」や「泣く子も黙る」など類似の慣用句も多いから余計に)と、意味がわかった時のある種の爽快感。結果はグランプリだったのですが、それも納得な見事なコピーでした。
まさに子育て世代の親にダイレクトに共感するコピーであって、「アカチャンホンポならではの取り組みや魅力」になっているかと言われたら、「アカチャンホンポも一緒に成長していく」というメッセージにもとれるという。いや、本当に素晴らしいコピーでした。
そして、個人的なグランプリ。
グランプリ(予想)
愛犬を亡くした人に、
いつまでペットフードの広告を出し続けるんですか。
”残念な顧客体験”を
”最高の顧客体験”に創り変える
Braze の魅力が伝わるアイデア
今回のファイナリストの中でいちばんインパクトのあるコピーだったのではないでしょうか。
何より感心したのが、課題の内容からしてコピーの受け手が広告を受け取ったユーザーになりやすいところを、広告を発信する企業に向けたコピーになっているところ。
衝撃的ですよね、良かれと思って(と言いつつ、実は何も考えずに)広告を出していたのに、それがとてつもない愚行だったと言われた日には。
広告コピーは、言ってみれば「何かをしたほうがいいですよ」となりやすいところ、このコピーは「何もしないことがダメですよ」と一歩踏み込んで、より発見と共感がより強くなっていると思います。本当に見た瞬間、ただただ強かった。
と、いうわけで盛大に外していた予想でしたが、他のファイナリストもどれも秀逸なコピーばかりで、どのコピーがどのような結果になってもおかしくなかったと思います。
その差を決めたのは、本当に運や巡り合わせの要素も強かったかもしれない。
だからこそ、そこを潜るためには書き続けるしかないのかな、と。
今はとにかくやりたくありませんが(笑)
完全に機を逸してダラダラと続けてしまった駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。