子どもの日を迎えて
貴方が1歳を迎えて2回目のこどもの日。
私の両親、あなたのおじいちゃんおばあちゃんは埃を被ってた五月人形を引っ張り出して記念撮影をして喜んでいます。
段々と意志がはっきりしてきて、貴方には貴方の人生があって私とは別の人格なのだなと当たり前のことを実感しています。
バナナは好き、ヨーグルトも好き、朝からお肉は食べたくないですね。
お水は気分飲まなかったりで、麦茶が好き。
車とガチャピンは好き、楽天パンダはそんなに。
少しだけ難しい話をします。
私たちは貴方に満ち足りた環境を与えられないかもしれません。
文字通り吹けば飛ぶような立ち呑み屋の店主のお父さんのわたし、身体障がいがあって車椅子のお母さん。
お母さんが身体を悪くする前、結婚したときからお父さんお母さんは子どもが欲しかったんですよ。
お母さんが倒れて身体を悪くしてしまってからお父さんもお母さんも子どもを持つことに関してずいぶん考えました。
それでもどうしても子どもがほしくて、あなたを授かることができました。
たよりない父親ですが、あなたにできる限りのことはしてあげたいと思ってます。
いつか「産んでくれなんて言ってねえよ」なんて言われるだろうな。とトイレまでついてきてくれる貴方のあどけない笑顔を見ながら思っています。
ありがとう。
あなたのお蔭で親になれました。
貴方を授かるまでの話を少ししましょう。
お母さんが倒れた時、お父さんは独立を予定していました。
ですが、お母さんのことを考えると何も手がつかず何も出来なくなってしまいました。
その時にお父さんの周りに居た人たちは事情が事情だけにお父さんを責めることは無かったですが、皆離れて行ってしまいました。
スポンサーも紹介してもらって、具体的な計画を進めてるところで全部なげだしてしまったのですから、ひどく迷惑をかけてしまいまいました。
あなたには難しいかもしれませんが、そういう状況の時に人が離れてしまうのは仕方ないことです。
残ったのは趣味でやっていたTwitterの人間関係だけでした。
幸運にも今のお店の立ち上げのタイミングだったので、Twitterの人たちに声をかけてもらって今の仕事に付きました。
今もTwitterの人たちのお蔭でお店が成り立っています。
あなたとお母さんが居る今、お父さんは幸せです。
ありがとう。
あなたのお蔭。
あなたのお母さんと同じくらい貴方を愛しています。
世界で一番愛しています。
子どもの日。
大きくなった貴方と去年の小さかった写真を見比べてます。
どんどん大きくなってください。
ありがとう。
こんなふうに思えるのも貴方のお蔭です。