
ChatGPTのサポートの元、洋書を読む
1. 目的
英語力を高めるために洋書多読をやっています。
iPhoneやiPadでKindleアプリを使って洋書を読むと単語レベルなら長押しするだけですぐに辞書が引けて便利なのですが、熟語や文章単位で意味が分からないと困ることがあります。
ChatGPTを使って単語と同じくらい気軽に意味を取れるようにします。
2. やったこと
iOSの「ショートカット」で「ChatGPT」へのプロンプトを仕込んでおいて素早く英文の翻訳をしてもらいます。ChatGPTを使うことで履歴が残せます。

2.1 ショートカットの作成
以前はChatGPTのAPIを叩かないといけなかったのですが、iOSの「ChatGPT」アプリ登場以降は「ショートカット」から直接プロンプトを送ることができるので簡単に実現できます。下記がそのショートカットの内容です。

Get clipboard
iOSを英語設定にしているので日本語設定だとどういう表記かわかりませんが、その名の通りクリップボードの値(コピーされている情報)を読み取ります。Text
ChatGPTに渡すプロンプトを構成しています。
好きに書いて良いと思いますが、翻訳家の役割を与えてあげています。
意味だけだと寂しいので原文と日本語訳と単語や熟語の意味も併せて書いてもらうようにしています。
出力フォーマットを指定すると出力が安定するので見やすくなりますね。Ask ChatGPT
前の手順で構成したTextをChatGPTに渡します。有料ユーザーはGPT4の使用を節約したいこともあると思うのでGTP-3.5を指定しています。
3. 実際どんな感じか

スクリーンショットの通り、ChatGPTがコピペした部分を翻訳してくれます。ジョブズの言葉が汚すぎるのですが「dickless」のニュアンスが「無能」あたりに反映されていそうな気がするのでプロの翻訳家の香りがします。
文章全体の意味と各部分の意味を両方提示してくれるところに英語学習者には少しだけアドバンテージがあるかも?
洋書多読においては和訳しない方が良いとか、ChatGPTのアプリを開いてペーストすればよいだけとか、iPadならSplit Viewを使えば良いのに、などという無粋なツッコミは無視させていただきます。