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12/15 深夜徘徊の思い出
午前0時過ぎ
衝動的に散歩がしたくなったので外に出る。「僕らは西にしか行けない/peg」を聞いていたので隅田川の方へ歩き出した。
1時くらい
隅田川につく。ここまでは泥酔した高校の友人と来たことがあるので既知の道だった。逆に、その先には行ったことがなかったため、ワールドマップの端っこという感じがしてムカついたのでさらに進むことにした。
しばらく後
荒川につく。隅田川よりも堤防が高く作られていたので「所詮墨田川は支流だな」と思った。荒川河川敷には初めて来たなあと思っていたが、よくよく考えてみたら板橋花火大会の時に訪れたことがあった。この川を越えると足立区に入ることになる。深夜の足立区は治安が悪いかも!と思いそのまま進むことにした。
午前2時前
夏目間風というアーティストの作る曲が冬の夜と非常にマッチすることに気がついた。これ以降家に着くまで夏目間風の曲を聴き続けた。
しばらく後
足の親指が痛いので靴下を買うことにした。サンダルは長距離の歩行に向いていないらしい。靴下を買うために入ったコンビニでダンジョン飯の13,14巻が売られているのを見た。買うか迷ったが、明日でも買えるのでスルーした。
しばらく後
別のコンビニに入り、イチゴ味の嘘ソフトクリーム(コンビニ等に売っている、ソフトクリームの見た目をしているが全然ソフトクリームではないアイス)を買った。美味しかった。このくらいで来た道を戻ることを諦め、始発で帰ることを決めた。とりあえず定期区間内の駅である北千住駅を目指すことにした。
しばらく直進する。何を考えていたが覚えていないが、暴走するバイクと陸橋、焼き肉屋は覚えている。音楽を聴きながら歩くと受け取れる情報量が減るのであまりよくないかもしれない。
分からない
曲がった。ここまでずっと夏目間風の曲を聴き続けていた。
3時30分前
荒川にたどり着く。荒川を渡り、右折し、また荒川を渡るのだ。荒川とはなんと入り組んだ川なんだろう。可哀そうに。
渡っている途中、遠く見える高速道路の光が、冬の夜の寒さと「大魔王/夏目間風」と相まって非常に煌めいて美しく見えた。春暁に「冬は早朝」とあるが、この景色が印象的過ぎて今日まで「冬は夜」だと思っていた。夏との混線もあるだろうけれど…
少し後
渡り切ったのち、河川敷に降りてみた。荒川はデカすぎるので、橋を渡ってから川に最接近するまで5分近くの時間を要した。僕の地元にある多摩川の感覚で水に触れられると思っていたが、柵があって水には触れられなかった。
八王子のあたり、つまり中流くらいでは可能なのかもしれないが、下流の方だとそういうわけにもいかないらしい。第一に泡が浮いていて汚かったので柵がなくても触らなかったと思う。
このくらいで小雨が降ってきた。天気予報を見ると始発が動くくらいまでは降るらしいということが分かったので、雨に濡れながら進むことにした。
3時45分くらい?
トイレに行きたかったのでコンビニに入った。この時に見つけた、イートインスペースの利用をやんわり断る看板に“良い”お姉さんが居たので写真に撮ってきた。諦観に満ちたような微笑みと、セブン-イレブンの制服が非常に良い。『おやすみプンプン』の作中、仕事場で愛子ちゃんがしていた表情を思い出す。
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文字のダサいフォントとの対比で悲壮感が増していていいね!
4時くらい
駅前に着く。北千住駅は前に一度降りたことがあるが、とにかく八王子駅北口の似ているという感想だった。仙台駅前にも同じ感想を抱いたのを思い出した。とにかく疲れていたのと、雨に濡れたくなかったのでドンキに入り、棚の上の商品をとるための台に座り込む。始発までここで座り込むことも考えたが、流石に他の客の邪魔になるのは良くないので駅の中で時間を潰すことにした。
少し後
駅のシャッターが下りていた。駅って閉まるんだ。知らなかったけど開ける理由がないので当然と言えば当然か。こういう風に知識を積んで社会人になるんだろう。また一つ賢くなってしまった!
雨に濡れるのが嫌なので松屋に入ることにした。午前4時半に空いている店というのはコンビニと牛丼屋とドンキホーテくらいしかないらしい。この中で負い目なく座れるのは牛丼屋しかなかったので牛丼屋を選んだ。
牛丼屋にて
松屋を選んだ。理由は一番近かったからだが、高校の友人が「松屋の牛丼が一番おいしい。すき家は論外だし、吉野家はしょっぱすぎる」と語っていたような気がする。が、多分半分くらいは俺による捏造だろう。
それに、先日大学の友人とバイトの下見という名目で吉野家に行ってきたがそんなにしょっぱさを感じなかった。そもそも牛丼屋に違いなんてそんなにないだろう。
確か並盛の牛丼を頼んだ気がする。牛丼はどうでもよく、本質は席だ。イスに金を払った。座りたかった。都会は“座る”に金を払う必要がある、というツイートを見た記憶が蘇る。そして深夜の割増料金を払う羽目になった。まあ、コーヒーが苦手なので喫茶店よりかはコスパが良い気がする、スタバもドトールもコメダも空いてないけど。
4時45分くらい
牛丼屋を出て駅に向かうとシャッターが開いていたので駅に入った。ここからの記憶は曖昧だけど、それって飛行機輸送中のEAT IT !のDクラス職員みたいだね、って思って今、記事を見に行ったらそうでもなかった。
5時過ぎ
最寄り駅に着く。ここから先は普段の通学と記憶が混線して特に思い出せない。記憶の参照先が生活に戻りつつあるのを感じる。
最後に、夏目間風で特に良かった曲を置いておきます。