見出し画像

笹倉鉄平 ~光の情景画家~

写真は、岩村の「農村景観日本一の地」。
「第7回日本のむら景観コンテスト」の集落部門で農林水産大臣賞
(最高賞)を受賞したとのこと。岩村駅から相当距離のある高台
なので、お出かけは車かアシスト自転車でどうぞ。
http://iwamura.jp/tourism/s04

上記を絵にしている訳ではない(と思う)が、笹倉鉄平は美しい
風景を幻想的な構図で切り取った作品を量産してくれている。

まずその画風。
森永製菓のパッケージイラスト(チョコレート「小枝」やキョロちゃん、
エンゼルパイ等のパッケージ画)をおよそ10年間担当した後、主に西洋
の風景画が評判になり、人気画家として不動の位置を確立した。
http://www.teppei.net/profile.html
特徴は、「光」の捉え方。明るい陽光、町の灯、星空、月明かりなどが
照らす、現実世界とはちょっと違う画家の目で捉えた理想の風景。
光源からすると、ほとんどの絵が細部まで明るく浮かび上がり過ぎている
のだが、自然に感じられる。風景画、静物、動物・人物で、タッチが
変わっているようだが、私自身としてはやはり風景画が一番の好み。

次にその構図。
音楽を表現するのに音符が登場したり、二重写しの風景が浮かんだり
する絵もあるが、不思議と違和感がない。風景の構図もも現実そのまま、
というよりやや理想的にデフォルメしていると思われる。本人も語って
いるのだが、画風、構図ともに、全作品が見る人に対し「安らぎを
与える」ことをモチーフにしている。

さらにその作品数。
公式な数字は調査しきれなかったが、おそらく300点近いのでは。
世の中にはシルクスクリーンで、その数百倍の作品が出回っているはず。
65歳を越えた現在でも制作活動を続けているはずで、その精力的な意欲
には舌を巻く。

2018年に原画・版画の即売会が某デパートであり、画集を買ってサイン
をいただき、ご本人と一瞬言葉を交わせた。まあ作品のイメージそのまま
の柔和な物腰に魅了された。サインは素晴らしい達筆であり、とても良い
記念になった。

今の世相に最も必要な「安らぎ」を生み出す貴重なアーチストである・・・
お茶うがいの輪を広げてコロナを収束させたい!
https://note.com/from_free/n/n406bc5302094
https://note.com/from_free/n/n98097eb72720

いいなと思ったら応援しよう!