MY LENS SET Vol.4 「高機動高出力」
「レンズは木でなく森!」をテーマに、過去自分がスナップ撮影でメインで使っていたレンズセットを振り返るシリーズ。第四段。
Vol.4 2020~2021年頃 高機動高出力
●TAMRON 28-75mm
●SIGMA 28-70mm ※発売後乗り換え
●SEL55F18Z
大口径の重い単焦点レンズを使いガチャガチャ交換するのが突然しんどくなり中だるみ。ズームレンズの便利さにぶったるんで堕落する日々だった。ミラーレスカメラになり2~3年(早い人は一年程度)あれば技術的なことは習得できるはず。自分の中にも撮影への慣れのようなものが生まれ、重い機材を持たずに楽したいという気持ちが芽生えていた。広角側も本来は24mm欲しいところだが28mmで割り切り。封印していたAPS-Cモードも解禁、28mm-110mm程度までをカバー。恐るべし。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD A036
これまで使って来たEマウントレンズの中で一番自分に合わなかったレンズ。思い返せば触った瞬間からダメだった。かなり売れた人気レンズなので相性の問題だろう。どこまでも貫かれた中途半端さ(≒便利至上主義)が、今の時代を象徴するレンズだと思う。僕はカメラを始める友達には決して薦めない。
>>TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD A036 は28mm・汚いボケ・遅いAFに目を瞑れるなら良いレンズ。
SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
このレンズSETの救いになったレンズ。予約して購入し即TAMRONから乗り換え。収差は残っているがハイライトがスッと無垢に抜け&ボケの上品さがちゃんと楽しめる。モノにも写りにも品位があり、それをきちんと感じられる良いレンズ。
>>【全力推し】SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryレビュー
SEL55F18Z
Vol.1&3参照
まとめ 蝶のように舞い、蜂のように刺せない
良く言えば軽量コンパクトなので、高機動高出力が狙える組み合わせのはず。しかし、単焦点レンズ以上に攻めに行く心意気がなければ、すぐに足が止まり同じ場所からズームリングをひたすら「くりくり〜くりくり〜」し、頭を抱える未来が待っている。哀れ。ズームレンズは守ってはダメ!失われていく画角の身体性を取り戻すために只管前進あるのみ!喝!