
土木学会誌 第109巻 第10号 特集 土木と建築の協調
本日は、川口 暢子さん、Reiko Yamamotoさんと、土木学会誌動画、略してDDの収録、お迎えしたのは今号の主査を務められた(株)長大の茂木哲一さん。

茂木さんは環境学を学び、土木も建築も好き、とさらり言ってのけ、本特集を現土木学会長のYoh Sasaki佐々木葉先生へのインタビューから、前会長の大成建設田中茂義さんへのインタビューまでの12の取組みから成る作品とおっしゃっていました。土木学会誌編集委員会副幹事長の川口さんは、from DOBOKUの編集委員であり、今号の副主査も務められ、茂木さんのプロデュース力の高さを評価しておられました。


編集後記を読むと、ユニークな担当者チームのいきいきとした編集風景が目に浮かびました。

僕も含めて、土木の仕事してる人はよく「土木」って言うよね。建築の方々も、まあまあ聞く。なんかムラ社会で嫌って思う人もいるかもしれないけど、130年もやってたら、そうもなるよな。一世を風靡したけど、最近聞かないね、という分野名も多い。いい言葉は残るし、残ってきた言葉が文化になる。

普請と作事、江戸時代以前からお互い持ちつ持たれつでやってきた土木と建築、緩やかな紐帯をいかに個性豊かな地域のの方々と引き継いでいくのか。誰もが参加できる、建築や土木のこのような取り組みをもっともっと楽

しみ、新しい出会いをワクワクして待ちたいと思う。人がインフラ。
激甚災害が頻発し、コロナ禍によって地域の当たり前が共感を得にくい時代となって、それでも彼ら彼女らは、人々のため、環境のため、そして地域固有の文化のために現場に出ていく。皆さん、ご安全に!
文責:田中尚人(熊本大学大学院 先端科学研究部 准教授)プロフィールfrom DOBOKU 副偏集長。専門は土木史、景観マネジメント、都市地域計画。趣味は散歩と妄想。文化的景観保全の研究と実践を熊本県を中心に行い、水辺の国土史を紡ぎたいと考えている。著書に恩師中村良夫先生らと編んだ『都市を編集する川-広島・太田川のまちづくり(渓水社,2019.12)』がある。