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 こんにちは。休日は電話もメールもほとんどなくてデスクワークがはかどるなぁ、と相変わらず自由でワーカホリックな最良労働を目指す編集長マツです♪ 前回のニッシンの投稿読まれましたか?マツは記事の中身よりもあの美味そうな海鮮丼飯テロの直撃により、しばらく非ウェルビーイング状態に追いやられておりました。しかし、セメントとマグロのまち大分県津久見名物のマグロ丼+マグロちゃんぽんで迎撃してウェルビーイング指数?爆上がりです(ノ^^)ノ

もくれんのマグロ丼とマグロちゃんぽん

1.ホワイトカラーはカタカナ言葉が大好き(^^)♡

 ウェルビーイングの理解がすすみません。マジで。意味不明なカタカナ言葉を流行らせようとする我が国ホワイトカラー文化、特に高級官僚特有の文化は、予算要求のたびに用語を変えないと新規予算が取りにくい?強迫観念が背景にあるのかもしれません。「言語明瞭、意味不明瞭」な、あえての難解構文、同音異義語やカタカナ言葉を連発する我が国特有の政治文化と似たところがあるのでしょう。最近は民間企業はそれにのっかっちゃう傾向にあるように思います。マツ&ジョウ所長コンビは、「ウェルビーイング」の日本文化適合を目指して日本語化に挑戦し続けます!(少数派吠える)

2.非ウェルビーイング大事?

 さて、私は悟りをひらいた宗教家ではありませんので、ウェルビーイングな状態がながく続くと堕落の一途をたどるような気がします。すなわち、お腹いっぱいにご飯が食べられなかったり、反面教師と対峙したり、困難に立ち向かわないとその先の満足を感じにくくなるようなものかと。なのでウェルビーイングの状態は不連続でなければならず、非ウェルビーイングの質が、ウェルビーイングの質を高めると考えています。しかし、それを組織が強要したり意図的に体験させるとパワハラになりますので、精神的、肉体的、経済的な負荷の高い状態を定期、不定期に擬似経験することで、ウェルビーイングな状態に気づき、欲求が高まり、堕落せずに幸せに生きていけるのかもしれません。少なくとも私はそうです。

3.駆け出しのころは「反面教師」こそ教師でした

 私は目的をもって10回以上も転職を繰り返し、駆け出しのころは多くの「反面教師たち」に学び、スピード感を求められる国内外の災害現場を選んできました。そのおかげもあってか、幸せのハードルが低い人間になったと自負しております。これからはバーチャル労働災害、バーチャル反面教師など非ウェルビーイング要素の擬似体験によってウェルビーイング状態を求める若者が増えるのかもしれませんね。
 価値観が多様化した理由のひとつは豊かさにあると考えます。お腹いっぱいにご飯を食べることができることや、お金、利便性も豊かさに含まれます。産業革命以降二百年以上の時をかけて少しずつ肉体労働から解放され、五十年の歳月によりようやく頭脳労働からも一部解放されつつあります。技術は戦争の形も変えました。次はまさに人間本来の欲求が前面に出てきたとき、競争を前提とした資本主義経済と合意を前提とした民主主義政治の対立が激化するでしょう。日米では格差社会の次のステージに向けて社会が混迷をはじめています。社会の対立を横目に、これまで以上に勤労の喜びを感じやすい土木業界にしていかなければ生き残りは難しいのではないでしょうか。

4.土木学会が取り組むべき土木業界のウェルビーイング研究

 いまだにウェルビーイングの定義がしっくりと腹に落ちておりません。また、ウェルビーイングの定義が仮にひとつでも、ウェルビーイングの状態は十人十色なのだろうと思います。そこに規則性を見つけ、よりよい土木の職場環境(企画、計画、工事など)を実現するための方針を示すことは学会の責任として価値のあるものと思います。最終的にはこの委員会独自の用語を創設してはじめて実装に至るのかもしれません。なんでもかんでも乗っかって楽しむ私は、この活動にもワクワクしながら、さらには「ウェルビーイング」の日本語化を目指して乗っかっていきたいと思います。

 ニッシンとの飯対決は今後も続きます(ฅ`・ω・´)っ

文:松永 昭吾(マツ) fromDOBOKU偏集長      
酒と本をこよなく愛す土木男子。橋の町医者。専門は橋と災害。「土木はやさしさをカタチにする仕事」がモットー。土木学会建設マネジメント委員会土木業界におけるウェルビーイング調査研究委員会委員。
横浜国立大学総合学術高等研究院 豊穣な社会研究センター元気なインフラ研究所長。土木学会土木図書館委員会委員、地震工学委員会委員、日本建築学会員。その他、土木写真部福岡支部長、マンホール探検隊九州支部長、福岡スリバチ学会会長。(株)インフラ・ラボ代表取締役、(株)ドボクのミカタ顧問。博士(工学)・技術士・防災士。趣味は土木写真と歴史まち歩き。54歳。