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【開催報告】土木偉人フォトウォーク in 横浜①

こんにちは。土木リテラシー促進グループの石橋です。

既報でご案内した土木偉人フォトウォークについて、開催報告をいたします。



土木偉人×フォトウォークとは?

 私は、諸先輩方に比べ、土木偉人にそこまで興味はないグループ員です。そんな私だからこそ、新たな切り口で、まだ土木偉人の魅力と出会っていない方に、土木偉人を広めることができるのでは、と考えた企画が「土木偉人フォトウォーク」でした。
 土木の魅力は、普通の暮らし、当たり前の暮らしを支えることにあると考えています。これに対し、日常を切り取る役割を持つ写真撮影は、土木と相性がいいのではと考えました。


開催に向けた仲間探し!


 土木偉人フォトウォークは、今回が初めての開催です。
 今回は、横浜にゆかりのある土木偉人、ブラントンをテーマに企画することになりました。ブラントンは、日本の灯台の父と呼ばれた一方、横浜公園、日本大通り、吉田橋などの設計を行い、横浜の近代化に貢献した土木技術者です。横浜の街にはこれらの功績が多く残っています。そのため、フォトウォークにぴったりの土木偉人でした。
(ブラントンについての詳細は、こちらの記事もご覧ください)


 講師は、土木リテラシー促進グループ長の鈴木三馨さんと写真家の山崎エリナさんにお願いしました。三馨さんは、土木偉人かるたの企画・作成者であり、土木目線の街歩きガイドもされています。横浜の土木ガイドといえば、鈴木さんです。エリナさんは、土木学会誌の表紙を担当されている写真家で、多くの土木関連写真集を作成されています。土木学会誌の読者の立場ですと、「あの山崎エリナさんに写真を教えてもらえるなんて!」と企画側にも関わらず参加したいと思いました。
 土木偉人フォトウォークとして、これ以上ない豪華な講師の皆様にご協力いただきました。 
 フライヤーは、アトリエ言景の佐瀬さんにお願いしました。土木のイメージを覆すような穏やかで暮らしに溶け込むようなフライヤーを作成いただきました。


いよいよ、イベント当日!

 イベント当日は、とても良いお天気に恵まれ、フォトウォーク日和でした。

どんなルートだった?


日本大通り駅→横浜開港記念館→開港波止場→横浜都市発展記念館→日本大通り→横浜公園→吉田橋→神奈川県立歴史博物館→ドックヤードガーデン→報告会@日本橋メモリアルパーク会議室

いざ、フォトウォークに出発!

 三馨さんによるブラントンや土木構造物に関する説明を受けて、知識をインプットした状態でフォトウォークスタート!

 日本大通り駅を出てすぐに、横浜開港記念館があります。ここでは、レンガ作りの卵形菅などが展示されています。横浜は日本の近代下水道発祥の地といわれており、卵形菅は、コレラの流行に対応するために当時使われた下水管です。卵形にすることで、汚物による流速の低下を防止でき、技術的工夫が感じられます。

 その後、日本大通り沿いを中心に歩きました。日本大通りは、ブラントンが設計をした、とても幅員が広い道路です。外国人と日本人の居住地を分断し、延焼を防ぐ機能もありました。

 横浜公園も、ブラントンの設計によるものです。ここには、ブラントンの胸像があり、みんなで記念撮影をしました。

 ブラントンは、日本初の鉄製トラス橋である吉田橋を作りました。現在は架け替えられていますが、高欄が当時の鉄製トラスをイメージしたものになっています。

【開催報告】土木偉人フォトウォーク in 横浜②へ続く

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文・石橋奈都実
土木広報センター土木リテラシー促進グループ員。専門は、コンクリート。趣味は、援農、散歩、カメラ。好きなものは、愛犬、ヤドン。最近は、援農先で「チーム鉄筋コンクリート」を結成し、ミニトマトシェアファームの運営を行っている。日本大学工学部研究員。