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必読!建設現場でも役立つ!? 暑い夏を乗り切る『暑熱順化』について
副偏集長の外山田です。今月のテーマは『夏』です。西から梅雨明け宣言がなされ、いよいよ夏到来ですね。
真夏のオリンピックは大丈夫でしょうか? 選手たちの日本の暑さ対策がどれだけ行われているかが、メダル獲得の大きな要素になるかもしれません。(暑さでバタバタ倒れるシーンは見たくありません)
さて、夏になると必ず言われるのが熱中症です。そして近年、新しい言葉を耳にするようになりました。『暑熱順化』です。「しょねつじゅんか」と呼びます。
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状のことで
今日は、その熱中症のひとつ『暑熱順化』についてお伝えします。屋外で土木作業する方も、街を歩く方も多くの人も必読の知識です。
暑熱順化と体のメカニズムは?
スマホで「しょねつじゅんか」と打っても正しく漢字変換されないほど、まだ一般には馴染みのない言葉かもしれませんが、体を暑さに順応させることです。
昨今、熱中症患者が急増している要因の一つとして、専門家の間では「暑熱順化が不十分」な点が挙げられているほど、関心は高まっています。
人間の体は暑さに対して"発汗"によって熱を放射し、心拍を上げることで体液を循環させようとします。つまり、体が暑さに慣れることで体温調整のメカニズムが高まるわけです。
寒冷地域に居住するアスリートは、夏季に開催される国際大会への参加にあたり、暑熱順化の対策をとるのが一般的で、日本の夏の暑さに適応するために事前合宿などを行っています。
正しく順化していれば、その心拍の急激な高まりは抑えられ、汗をかいても、サッと引いたりするようになります。人よりも汗をかいていない人っていますよね。
水分補給=体液キープが鍵を握る
発汗によって失われた水分は補充しなければいけません。この時の水分とは普通の水ではなく、体液のことを指します。
人間の体は60〜65%が水分と言われます。この水分を体液と呼ぶ、わけではなく、体液とは血液、リンパ液、筋肉や細胞の中の水を指します。具体的には、ナトリウムを含んだ電解質であり、塩タブレットやスポーツドリンクを摂取すると良いそうです。
(暑熱順化対策として、副偏集長おすすめのサプリです)
筋肉は脂肪より重い! そんな話を聞いたことはありませんか? その答えが「水分量(体液)」です。
体脂肪=80%脂肪+20%水分
筋肉=80%水分+20%タンパク質
体から水分が失われると、筋肉の80%も構成している水分も失われ、筋肉の硬直化が始まります。これが足の筋肉がつるメカニズムです。
暑熱順化のために水分補給するとは、体脂肪と筋肉の構成要素をキープすること、つまり体液をキープすることを意味します。
いつまでもダラダラ汗をかく状態はナトリウム不足になり、暑熱順化としては不十分で、ナトリウムを含んだ電解質を補給し続けて、体液キープを心掛け、発汗の燃費(効率)がよくすることが、暑熱順化の鍵で、熱中症対策になります。
体液キープの概念
体に供えた水のタンクが満杯だとすると、汗をかくと底の栓が抜かれ、タンク内の水は減っていく。そこで、蛇口から水分を足していくことで、その水の減りは抑えられる。蛇口が水分補給ということ。
暑熱順化の方法
暑熱順化にいい方法とは、ヒマラヤ登山の高所対策「徐々に高度を上げ、時に下げ、また上げていく低心拍トレーニング」のように、徐々に体を慣らしていくのが良いようです。
そして、暑熱順化がうまくできたら、「どか汗をかかなくなった」「ベタっと生地に張り付くような汗が、サラっとする」といった変化が現れるとか!?
発汗という人間に備わった高度な機能をきちんと作動させるために、日常から汗をかくようにすると、汗のかき始めや汗の引きが変わるそうです。
今年も暑い夏になるのでしょうか。屋外での作業をされる方は熱中症対策は必須です。今日ご紹介した『暑熱順化』も意識して乗り切ってください。
文責:副偏集長 外山田洋
7つの顔を持つ男になりたい!と公言して10年。フリーの編集者 兼 ライター/デザイン制作会社のプロデューサー/ラジオパーソナリティ・MC などと、公言通り落ち着きのない仕事感をごちゃっとカバンに詰めて、雨のちハレの精神で生きる人です。趣味はトレイルランニングと農業。土木は門外漢。