【偏愛土木写真0001】森の中の不思議な洞門
このコーナーでは、土木写真部の部員が一押しの土木構造物やお気に入りの写真をご紹介します。第1回は、山梨県南巨摩郡早川町から甲斐駒ヶ岳方面に抜ける南アルプス街道(県道37号)沿いにある仙谷滝第二洞門です。
仙谷滝第二洞門(山梨県南巨摩郡早川町)
人や車を落石から守ってくれる洞門(覆道、ロックシェッド)。橋と同じようにさまざまな構造がありますが、この洞門はコンクリートを充填した鋼管が特徴的な珍しい構造です。
開放的で、光が上手く取り込まれており、なにより道路に沿って並べられた湾曲した鋼管が私のお気に入りです。思わず写真を撮らずにはいられませんでした。
構造概要
主構 コンクリート充填鋼管
(アンボンドPC鋼棒挿入)
床版 鋼コンクリート合成床版
支承 山側・谷側 鋼製ピン支承
受台 山側・谷側 コンクリート構造
施工 45トン吊ホイールクレーン
スペックなどの詳しいことは↓をご覧ください。
※スーパーロックシェッド
仙谷滝第二洞門の位置
マイカー規制があります。お出かけの際は山梨県のホームページで事前に確認してください。
この道は南アルプスの山々や隣りを流れる早川の自然を満喫できますよ。
秋は紅葉で絶景です!
写真・文:松永 昭吾(マツ)土木写真部福岡支部長
土木酒場大将。51歳。酒と本をこよなく愛する土木技術者。「土木は優しさをかたちにする仕事」がモットー。土木学会土木図書館委員会委員・土木学会誌編集委員・地震工学委員会委員・fromDOBOKU編集長。土木偉人かるた部西部支部長。マンホール探検隊九州支部長。(株)インフラ・ラボ代表取締役、(株)サザンテック執行役員上席技師長。工学博士・技術士・防災士。