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【徒然ボカロ一人語り】第6週目
※【前書き】これは私が学生の頃から今までの間に個人的に感銘を受けてきたボカロ楽曲の数々を今更ながらに振り返り、紹介してみようというブログのようなコーナーです。予めご了承ください。
下記、今週も更新して参ります!↓
『セツナトリップ』
Last Note. feat.GUMI
この曲には歌い手さんによるカバーアレンジが数多く存在し、またPV付きのカラオケ配信・各種音楽ゲームへの収録など二次利用が多く行われていることもあるため、ボーカロイド界隈に特段詳しくない方でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
周知度・曲の完成度のどちらを取っても、こちらは「GUMIを代表する一曲」だと思います。かくいう私も、学生時代から今までに何度聞いたかわからなくなるほどヘビロテしていました。飛びぬけて明るい曲なので、聴いていてとても元気が出るんですよね…
さて、この作品の特徴は何といっても、終始一貫して失速することのない「疾走感」にあると思います。
私の個人的な感覚として、速い曲を聴いていると一部リズムやメロディのつなげ方にどこか不自然さを覚えてしまうことが少なからずあるのですが、『セツナトリップ』においては歌詞の語感が曲のメロディ・リズムにマッチしていることもあり、全くそれを感じさせません。また言葉選びやラスサビ前のギターソロ部分などに適度な遊び心が散りばめられており、曲が終わる最後まで、聴いていて飽きない曲構成となっています。
この曲の良いところは、上記のように挙げればキリがないのですが、最後に私が特に感銘を受けている箇所をひとつ。それは2番サビの歌詞・「抗え きっとトリックがある」です。
世の中、社会に出て生きていると様々な理不尽・不条理を押し付けられる場面が少なからずあります。小さなものから少し心が滅入ってしまうレベルのものまで、これまで私はそうした場面に多く出くわしてきました。しかしこの曲に出会ってからというもの、悩んでいる時にふとこの歌詞が心に浮かぶようになり、物事には必ず因果があり火のないところに煙は立たないものなのだと、俯瞰的に考えることで気持ちを切り替えることができるようになりました。
この記事を見てくださっている皆様にも、伝わるところがあれば幸甚です。
何かに悩んでしまったら、少し肩の力を抜いて考えてみてください。
「抗え きっとトリックがある」