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【徒然ボカロ一人語り】第39週目

※【前書き】これは私が学生の頃から今までの間に個人的に感銘を受けてきたボカロ楽曲の数々を今更ながらに振り返り、紹介してみようというブログのようなコーナーです。予めご了承ください。

お久しぶりです。ここ最近更新が止まってしまいましたが、気を取り直してレビューしていきます。IAにフィーチャーしたテーマもそろそろ終盤となります。

ぼくらの報復政策

Kemu feat.IA

きっとご存じの方も多いかと思いますが、ボカロ界隈におけるIAの立ち位置を確立した、黎明期の名作のひとつです。

kemu作品の曲想を理解するにあたっては他作品も併せて聴くとより理解が深まるのですが、本作はテーマが「復讐」とシンプルで分かりやすく、且つどこかインド風の音色が印象的な5拍子のリズムが終始繰り返されていく曲構成となっており、単体で見ても楽しめる作品だと思います。

また『ぼくらの報復政策』は「kemu VOXX」と「IA01-BIRTH-」で異なるミックスのバージョンが存在するのですが、個人的にはギター音源がバリバリで、ドラムの響きが深く横に広がる前者のミックスが好みです。後者はオケのボリュームが抑えられ、落ち着いた雰囲気となっているので、IAのボーカルメインで聴きたい方にはそちらの視聴をオススメします(※今回のリンクは「kemu VOXX」verです)。

最後に、本作はメロディラインこそシンプルですが、2番Aメロでの静寂の使い方や重低音の響きが秀逸であり、自然とリピートしてしまうような強い中毒性を持っております。やはりメロよりもオケで魅せる作品作りが必要だなという教訓を得られる意味でも、「ぼくらの報復政策」は名曲だと思います。

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