おまけ:南蛮美術について
葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱 :北鎌倉松岡山東慶寺所蔵(鎌倉市)
日本の工芸の粋を凝らした南蛮美術は主に輸出用であったので、国内にはほとんど残っていない。この贅沢な美しいイエズス会の蒔絵はいつどのように作成されたのだろうか?現在は、お寺が所蔵している。東慶寺は女人救済の縁切り寺とよばれた尼寺であった。この聖餅箱は、国内で歴史を歩んだ。(画像は東慶寺のHP)
https://tokeiji.com/about/cultural/makie/radenseiheibako
「葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱」(ぶどうまきえらでんせいへいばこ)は、1841年の東慶寺寺宝一覧には存在せず、1903年の控えには「ぶどう模様丸弁当箱」と記録されていた事実から、この間に預けられたと推定できる。イエズス会司祭のための道具は、1600年から少なくとも200数十年もの間どこにあったのだろうか?
芸術新潮(1971.5.)22-5 P102-106 に関連記事があるらしい。
「IHS草花螺鈿蒔絵聖餅箱」サントリー美術館所蔵。輸出品の購入。
「IHS椿蒔絵螺鈿聖餅箱」京都国立博物館所蔵。由来は?。
「南蛮」に関する記事はこちら↓